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ウイルス対策ソフト先駆者のマカフィー氏、スペインの勾留施設で死去

  • スペインの裁判所が米国への身柄引き渡し認めた数時間後に遺体発見
  • マカフィー氏が自殺したもようだとバングアルディア紙は報道

ウイルス対策ソフトウエア「マカフィー」の開発者ジョン・マカフィー氏が23日、スペイン北東部バルセロナ郊外にある勾留施設で死亡しているのが見つかった。75歳だった。

  マカフィー氏が遺体で発見されたのは、スペインの裁判所が米国への身柄引き渡しを承認した数時間後だった。同氏は米国で脱税や詐欺・マネーロンダリング(資金洗浄)などの罪で起訴されており、スペインは米当局から身柄引き渡しを求められていた。

  AP通信が現地政府の声明を引用して伝えたところでは、警備員が蘇生を試みたが死亡が確認されたという。マカフィー氏は昨年10月からスペインで身柄を拘束されていた。

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ジョン・マカフィー氏

  米司法省はコメントを控えた。同省の報道官は、スペイン当局に照会するよう求めている。

  マカフィー氏は1987年にウイルス対策ソフトウエアを手掛ける米マカフィーを設立。サイバーセキュリティー業界の先駆者として名をはせたほか、暗号資産(仮想通貨)支持者としても知られる。

  今年3月の起訴事由にはソーシャルメディアを使って仮想通貨の価値を押し上げたというものがあり、それによってマカフィー氏と共謀者らは1300万ドル(約14億4000万円)の違法な利益を得たと検察は主張している。

  1994年にマカフィーを退社した後、一連の投資の失敗で一時は1億ドルだった資産は2008年にベリーズに移住するころには400万ドル程度に減少していた。ベリーズでは殺人容疑をかけられるという波乱万丈の人生の中でも最大のトラブルに見舞われた。

  12年にグアテマラに逃れたが、同年中にグアテマラも追放され米国に戻った。出発前にブルームバーグ・ニュースのインタビューに応じ、ベリーズから追い出されたが、同国を去る決定には「完全に満足している」と語った。

  16年には米大統領選挙に「リバタリアン党」候補として出馬したが、党候補指名は得られなかった。  

  スペイン紙バングアルディアは、マカフィーが身柄を拘束されていたカタルーニャ州司法省の声明を引用し、同氏が自殺したもようだと報じた。

  ループ・ベンチャーズのマネジングパートナーズ、ダグ・クリントン氏は「天才と狂人は時に、コインの表と裏だ。マカフィー氏は不運にも、自らに宿る悪魔の犠牲になったようだ」とコメントした。

原題:John McAfee, Antivirus Software Pioneer, Dead in Prison Cell (1)(抜粋)

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