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米国、中国・新疆で生産の太陽光パネル関連製品の一部を輸入禁止

更新日時
  • ウイグル族人権侵害が疑われる問題にバイデン米政権が対策打ち出す
  • 新疆ウイグル自治区の工場は世界のポリシリコン生産の約半分占める

米国は中国の新疆ウイグル自治区で生産された太陽光パネル関連製品の一部を輸入禁止とした。イスラム系の少数民族ウイグル族らの人権侵害が疑われている問題に対し、バイデン政権が打ち出した最も大規模な措置の1つとなった。

  ウイグル族らを対象に大規模な拘束や強制労働が行われていると人権団体や国連の専門家パネルなどが指摘する同自治区は、太陽光パネルや半導体の重要な材料であるポリシリコンの全世界の供給の半分程度を生産する。中国はこうした指摘について、成功している事業を損なう試みだとして否定している。

  輸入禁止はホシャイン・シリコン・インダストリー(合盛硅業)が対象で、24日に発表された。太陽光パネルのサプライチェーンに影響が及び、米企業はポリシリコンの代替的な調達先を見つける必要に迫られる可能性がある。トランプ前政権とバイデン政権はウイグル族弾圧の「ジェノサイド(民族大量虐殺)」を理由に中国政府を非難してきた。

複数の関係者によれば、米国は新疆で生産の太陽光パネル関連製品の一部を輸入禁止へ

Daybreak: Australia.” (Source: Bloomberg)

  ホワイトハウスは「米国の全ての通関手続き地の職員に対し、ホシャインのシリカ製品を含んでいる輸入品を直ちに差し止めるよう指示した」と発表。「米国はサプライチェーン内の強制労働を容認しない」と続けた。

  一部の活動家や議員らはさらに広範な禁止を求めていたが、今回の措置はそれに及ばない。だが、米国の動きに詳しい匿名の関係者は発表前、今後も措置が追加される可能性があり、調査は継続していると明らかにした。

Tour of Daqo New Energy Corp.'s Polysilicon Plant

ポリシリコン(5月、新疆ウイグル自治区の工場)

  これに対し中国外務省の趙立堅報道官は、新疆の産業発展を米国は阻害し、同自治区に貧困と失業を強いることを狙っていると反発。「うそや偽情報に基づき中国企業に米国が科した制裁措置を、中国は強く非難する。中国企業の正当な権利と利益を断固として守るため、中国はあらゆる必要な措置を講じる」と述べた。

  ホワイトハウスの発表文によると、米労働省も「児童労働または強制労働によって生産された品目リスト」を更新し、中国の強制労働によって生産されたポリシリコンを加えた。

  米商務省はこれとは別に、中国の5つの組織を輸出先のブラックリストに追加した。24日の連邦官報で公表された通知によれば、ホシャインのほか新疆大全新能源、新疆東方希望有色金属、新疆GCLニューエナジー・マテリアル・テクノロジー、新疆生産建設兵団が対象。これらの組織への販売に当たり、米企業は米政府の認可が必要となる。

  ホシャイン、新疆東方希望、新疆GCLは電子メールでのコメント要請に今のところ応じていない。新疆大全のIR責任者はテキストメッセージで、この問題についてコメントできないと回答した。

原題:U.S. Blocks Some Solar Materials Made in Xinjiang Region (2)(抜粋)

(ホワイトハウス発表文や中国外務省の反応を含め、全体的に情報を加えます)
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