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【米国市況】S&P500が小反落、狭いレンジの値動き-国債下落

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23日の米株式相場は狭いレンジでの取引となり、S&P500種株価指数とダウ工業株30種平均が小幅反落。インフレの脅威がある中、景気回復の見通しや米金融当局による緩和策継続の可能性が意識された。

  • 米国株はS&P500とダウが小反落-ナスダック連日最高値
  • 米国債は下落、10年債利回り1.49%
  • ドルは対円で一時111円10銭-資源国通貨堅調
  • NY原油は上げ縮小、テクニカル指標が買われ過ぎ示唆
  • 金スポット上げ消す、低調な米経済指標受けてドルが下げ埋める

  S&P500種は終日もみ合いの展開。小売りや金融といった広範な経済再開の恩恵を受けやすい銘柄は堅調だった。テスラの上昇に支えられ、ナスダック総合指数は小幅高となり、最高値を更新した。一方、連邦住宅抵当金庫(ファニーメイ)と連邦住宅貸付抵当公社(フレディマック)は急落。両機関の利益を政府に還元させるのは違法だと投資家が訴えていた裁判で、米最高裁は訴えの大半を退けた。

  アトランタ連銀のボスティック総裁は米金融当局が資産購入ペース減速を向こう数カ月に決定する可能性があるとし、来年の利上げ開始を支持すると述べた。

  S&P500種は前日比0.1%安の4241.84。ダウ平均は71.34ドル(0.2%)安の33874.24ドル。ナスダック総合指数は0.1%上昇。ニューヨーク時間午後4時59分現在、米10年債利回りは2ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の1.49%。

  CIBCプライベート・ウェルス・マネジメントのデービッド・ドナベディアン最高投資責任者(CIO)は「インフレの問題が久しぶりに投資家の脳裏から離れない状況となっている」と指摘。「相場が夏の間に一段高になるという大きな論拠はない。どちらかといえば、変動が激しい展開になるだろう。出来高が減っているため、ボラティリティーがやや高くなりやすい」と述べた。

Correlation between U.S. stocks and bonds back in negative territory

  外国為替市場では、資源国通貨が他の主要10通貨に対して堅調。原油や金属相場の上昇が追い風。ドルは下げ幅を縮小した。米国債利回りの上昇が支えになったほか、リフレ取引の見通しも意識された。

  主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数はほぼ変わらず。ドルは対円では0.3%高の1ドル=110円96銭。一時は111円10銭まで上昇する場面もあった。ユーロは対ドルで0.1%安の1ユーロ=1.1926ドル。

  ニューヨーク原油先物相場は反発。米エネルギー情報局(EIA)の週間統計で原油やガソリンの在庫減少が示され、一時は大きく買われたが、ウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)の相対力指数(RSI、14日間)が買われ過ぎを示唆する70付近に上昇したことから、上げ幅を縮小した。

  ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物8月限は23セント(0.3%)高の1バレル=73.08ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント8月限は38セント高の75.19ドルと、2018年以来の高値。

  ニューヨーク金スポット相場は上げを消した。米サービス業購買担当者指数(PMI)が市場の予想以上に低下したほか、米新築一戸建て住宅販売は市場の予想外に減少し、景気回復において亀裂が生じる可能性が示唆され、ドルが下げを埋めたことが背景。

  スポット相場は前日比変わらずの1オンス=1778.68ドルで終了。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物8月限は前日比0.3%高の1783.40ドルで終えた。

原題:S&P 500 Stuck in Trading Lull While Bonds Retreat: Markets Wrap(抜粋)

Commodity-Tied Currencies Gain as Dollar Pares Drop: Inside G-10(抜粋)

Oil Pares Gains With Crude Overbought as U.S. Supplies Slide(抜粋)

Gold Gives Up Gains as Dollar Pares Losses Amid Weaker U.S. Data(抜粋)

(相場を更新し、コメントなどを追加します)
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