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パウエル議長、想定より大きい物価上昇認める-やがて沈静化へ

更新日時
  • いずれ鈍化し始めるだろうが想定より根強く残る可能性-下院公聴会
  • 利上げは実際のインフレの証拠待ち、雇用拡大にある種の速度制限も

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米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は、米経済で最近見られる物価上昇は想定より大きいとしつつ、時間とともに落ち着く可能性が高いとの認識をあらためて示した。

  議長は22日、新型コロナウイルス危機に関する下院特別小委員会の公聴会で証言。冒頭証言後の質疑応答で、「インフレのオーバーシュートのかなりの部分もしくは恐らく全てが、中古の乗用車やトラックといった経済活動再開で直接影響を受ける分野で生じている」と指摘。「これらは上昇が止まり、いずれ鈍化し始めるとわれわれが予想する項目だ」と述べた。

  その一方で、自身のこのような見解には不確実性があることも認めた。議長は「そうした影響はわれわれの想定より大きい。また、考えていたよりも根強く残ることになる可能性はある」と語った。

  議長発言後に米株式相場は上昇し、米10年国債利回りは低下。ドルは下落した。

パウエルFRB議長

Source: Bloomberg)

  先週の連邦公開市場委員会(FOMC)後に公表された金利予測分布図では、当局者は高まるインフレリスクへの対応から予想する利上げの時期を前倒しし、ペースを引き上げた。月額1200億ドル(約13兆円)の資産購入を段階的に縮小する時期についても議論に着手した。

FOMC、23年末までに2回の利上げを予想-テーパリング議論へ

  

The Fed's New Dot Plot

  パウエル議長は「われわれは雇用が好調すぎるとの考えやインフレの兆候への警戒を理由に予防的に利上げすることはない。実際のインフレやその他不均衡の事実に基づいた証拠を待つ」と述べ、辛抱強く利上げの時期を待つ考えを示した。

任期

  パウエル氏は来年2月にFRB議長の任期切れとなるが、ホワイトハウスは再任の見通しについては沈黙している。

  バイデン大統領から打診があればあと4年の任期を続投するか公聴会で問われた議長は全ての質問をかわしながらも、続投に意欲的な印象を明確に残した。

  議員らはコロナ禍対策として連邦政府が行った失業保険給付上乗せが雇用を抑制しているかどうかも尋ねた。議長は労働市場を抑制している可能性の高い要因として、感染や家庭内へウイルスを持ち込むことを恐れる労働者の意識と多くの学校が依然として閉鎖されている事実、失業保険給付の3つを列挙。雇用拡大には「ある種の速度制限があるようだ」と述べ、「秋には力強い雇用創出が見られると思う」と付け加えた。

原題:Powell Plays Down Inflation Though Prices Higher Than Expected(抜粋)

(議長発言を追加して更新します)
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