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Photographer: Stefani Reynolds/Bloomberg
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FOMCタカ派転換でリフレ取引一服、再開の好機か戦略調整の時か

  • リスク資産の売りは「不思議」で、全くの過剰反応-ナティクシス
  • 指標改善なら早期引き締め予想がリスク資産の重しに-ゴールドマン

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世界的なリスク資産値上がりをもたらしたリフレ取引は米連邦公開市場委員会(FOMC)のタカ派転換で一服を余儀なくされたが、再び活発化するのか、このまま終わってしまうのか、投資家の見方は分かれる。

  米国株は21日に反発し、市場は足場を取り戻した。 2023年に2回の利上げを含む景気刺激策の段階的な引き揚げをFOMCが示唆したことで、株式や商品、ビットコインは下落し、ドルと長期債は値上がりしていた。

30-year Treasury yields have rebounded after dipping below 2%

  市場が落ち着きを取り戻したことは、堅調な世界経済成長の恩恵を受ける資産を中心にリフレ取引を再開すべき時であることを示していると、ナティクシス・インベストメント・マネジメントやJPモルガン・チェースのストラテジストが指摘する。実際、今回の動揺で確信を深めたという。

  ナティクシスのポートフォリオマネジャー兼ストラテジスト、ジャック・ジャナシーウィッツ氏は、2023年に起こり得る利上げ開始までの長い時間と予想材料としてFOMCの金利予測分布図(ドット・プロット)が当てにならないことを考えると、リスク資産の売りは「不思議」で、全くの過剰反応だったと話す。

  「確信のないリフレ取引参加者が洗い流され、より良い位置でポジションが再構築された。リフレ取引自体は健在だ。インフレを巡る懸念の多くは一過性だとなお考えている。従って、当社の見通しはインフレではなくリフレだ」と同氏は電子メールでコメントした。

Global stocks have steadied after Fed surprise

  JPモルガンもリフレ取引が「テクニカル主導の後退」に見舞われた後に買いの機会を見いだしている。マルコ・コラノビッチ、ニコラオス・パニギリツオグル両氏を含むストラテジストは21日のリポートで、リフレ「取引の再開を予想しており、循環株と商品へのエクスポージャーを増やす好機だとみている。インフレは金融当局と市場の両方の予想を上回り続け、債券利回り上昇とバリュー株のアウトパフォーマンスをもたらす可能性が高い」としている。

  一方、クリスチャン・ミューラーグリスマン氏らゴールドマン・サックス・グループのストラテジストは、短期金利に対する感応度がこれまでよりも高まると予想する。FOMCが利上げを決めるハードルが低くなったとみられることから、雇用とインフレを巡るデータが大きく改善すれば投資家は早期の引き締めを織り込みかねないと21日のリポートで指摘。

  「リフレ資産のリプライシングは既にかなり大きいものの、これが成長の勢い鈍化と組み合わされば、短期的にリスク選好の重しになり続ける可能性がある」と分析した。

原題:
Fed Pivot Seen as More Detour Than Deadend for Reflation Trades(抜粋)

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