コンテンツにスキップする

ヘッジファンド、コロナ禍の急落にも慌てず-負け組に投資継続で利益

  • 4月のテクノロジー株上昇にもポジション変えず、買い増しも
  • ホテルやカジノ、外食など「ソーシャルディスタンスの負け組」狙う

1日を始める前に押さえておきたい世界のニュースを毎朝お届け。ブルームバーグのニュースレターへの登録はこちら

新型コロナウイルスの流行で世界的にロックダウン(都市封鎖)が広がる中で、ヘッジファンドは最も打撃を受けた企業への投資を継続した。そして、それは実を結んだ。

  ヘッジファンド業界のコンサルティング会社ピボタルパスによると、業界最大手の数社はロックダウンやソーシャルディスタンス(社会的距離)確保の導入で売り込まれた銘柄を買い増しした。ホテルやカジノ、クルーズ船、外食チェーン、テーマパークなど、米国のコロナ禍が落ち着けば人々の利用が再び見込まれるような銘柄だ。

  ピボタルパスのジョン・カプリス最高経営責任者(CEO)は、 「ヘッジファンドは全て資金をテクノロジーやリモート勤務関連銘柄に移行させたと広く信じられているが、実際には大半のヘッジファンドは急落した銘柄への投資を継続したり買い増ししたりして利益を上げた」と述べた。

  カプリス氏によると、在宅勤務で人気化したズーム・ビデオ・コミュニケーションズやペロトン・インタラクティブなどの株式を買い込んだファンドもあるが全体としては少なく、主要都市が経済活動の停止を余儀なくされる前の昨年2月など、パンデミックの初期に投資されたという。

  これらの投資が相場急落による損失を相殺するのを助けたが、テクノロジー株が4月に大きく上昇すると、ヘッジファンドは売り込まれた「ソーシャルディスタンスの負け組」銘柄へと軸足を移し、既存のポジションを買い増すこともしたと、カプリス氏は語った。

「ソーシャルディスタンスの負け組」銘柄2020年4月1日からの上昇率
カーニバル220%
シネマーク・ホールディングス172%
ダーデン・レストランツ186%
デルタ航空88%
ラスベガス・サンズ32%
マリオット・インターナショナル101%
MGMリゾーツ・インターナショナル247%
ロイヤル・カリビアン・クルーズ232%
シーワールド・エンターテインメント427%
ウィンダム・ホテルズ・アンド・リゾーツ163%

原題:
Hedge Funds Held on to Pandemic Losers and Now It’s Paying Off(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE