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香港民主派支持の蘋果日報、親会社が停刊巡り21日判断-資金繰り難で

  • 香港国安当局、蘋果日報の銀行口座遮断-賃金支払いなど困難に
  • 一部のスタッフは転職を計画、蘋果日報勤務歴が障害との不安も

香港で民主派を支持する新聞、蘋果日報(アップル・デーリー)を傘下に持つメディア企業ネクスト・デジタル(壱伝媒)は21日に取締役会を開き、同紙を停刊するかどうかを決める見通しだ。創業者の黎智英(ジミー・ライ)氏の最高顧問が明らかにした。蘋果日報編集長らが国家安全維持法(国安法)違反の疑いで逮捕され、銀行口座が凍結されたためだという。

  最高顧問のマーク・サイモン氏は、香港国安当局が蘋果日報の銀行口座を遮断したと説明。資金へのアクセスが認められなければ、活字・デジタル業務をたたむ必要があるかもしれないと指摘した。同紙と定期的に取引がある企業が18日に口座に入金しようとしたが、できなかったと述べた。

  蘋果日報は、従業員への賃金支払いが月内にできるよう、ネクスト・デジタル取締役会が凍結された一部資産の解除を保安局に21日要請する方針だと週末に報じた

  同紙編集局に所属する一部チームのシニアマネジャーは、現地時間21日午後4時(日本時間同5時)に開く緊急会議に出席するよう休暇中の人員を含めて記者や編集者に呼び掛けた。匿名を条件に3人の記者・編集者が明らかにした。幾つかのチームはパートタイム従業員に対し、出社や勤務の必要はないとすでに通知したという。

  一部のスタッフは当局による17日の家宅捜索を受けて転職を計画していると記者3人が匿名を条件に語った。蘋果日報での勤務歴がある人材を他社や報道機関が採用しないのではないかとの不安も漏らした。

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原題:Hong Kong’s Apple Daily to Decide Monday on Shutting Down Paper(抜粋)

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