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世界で長期債上昇、米30年物利回りは2%割れ-市場がリフレ再考

更新日時
  • 米国の5年物と30年物の利回り格差は昨年8月以来の小ささ
  • 米連邦準備制度のタカ派転換で長期的なインフレ期待が後退

21日の債券市場では米英を中心に長期債利回りに低下圧力がかかった。投資家はリフレ期待を再考し、中銀の金融緩和策引き揚げに対して身構えている。

  30年物米国債利回りはアジア時間に2月以来の2%割れとなった。インフレ期待と金利見通しの差を示す5年物と30年物の利回り格差は昨年8月以来の小ささとなった。英国債の同スプレッドも昨年12月以来の小ささ。ニューヨーク時間午前6時30分現在、米30年債利回りは2.03%、英30年債は1.2%。

U.S., U.K. bond curves flatten as short rates bias higher while long-end drops

  バンダ・リサーチの世界マクロストラテジスト、ビラジ・パテル氏はブルームバーグテレビジョンとのインタビューで、「この巻き戻しには2つの要素がある。一つ目は物価へのベース効果と経済再開の一時的な影響が過ぎるのに伴うインフレ懸念の後退。二つ目は特に米国と中国の中央銀行が、ここ1年間に常態化していた非従来型の緩和的金融政策が永久には続かないとのメッセージを伝えていることだ」と説明した。

  米連邦準備制度の先週のタカ派転換でトレーダーらはリフレトレードを巻き戻すようポジションを調整している。モルガン・スタンレーやTDセキュリティーズなどは、イールドカーブのスティープ化を見込む取引の推奨を撤回。ゴールドマン・サックス・グループは30年債のショート(売り持ち)ポジションを解消した。 

  トロントドミニオン銀行の世界戦略責任者、リチャード・ケリー氏は、「市場は米金融当局が早期に動くとの見方にシフトしつつあり、長期的なインフレと実質金利の見通しは低下する一方、ゼロから5年の実質金利見通しは高まっている」と述べた。市場はこれまで米当局が非常に忍耐強い姿勢を続けることを織り込んでいたと付け加えた。

U.S. 30-year yield slides below 2% as Fed rate hike bets damp inflation expectations

原題:Treasury, U.K. Yield Curves Weighed Down by Rethink on Reflation(抜粋)

(情報を追加し利回りを更新します)
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