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ドイツ与党CDUのラシェット党首、コロナ後にEUは財政規定復活を

  • ラシェット氏、9月選挙でメルケル首相の後継候補として挑む
  • 連邦債務制限の復活を訴え、財政に余地望む緑の党に反対

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ドイツのメルケル首相が所属する与党、キリスト教民主同盟(CDU)のラシェット党首は17日、ドイツの今後の方向性について、これまでよりも踏み込んだ見解を示した。9月の独連邦議会(下院)選挙で首相候補として挑むラシェット氏は、欧州連合(EU)財政規定の復活を求め、同国とロシアを結ぶ海底ガスパイプライン「ノルドストリーム2」計画の存続を主張した。

  同氏は基本法(憲法)が定める連邦債務制限を復活させる必要があると主張。新しいテクノロジーに投資するため財政に一段の余地を持たせようと規定の修正を訴える緑の党に反対した。緑の党は選挙後に連立パートナーになる可能性が高い。

  EU財政を巡る自らの考えを示したラシェット氏は、ドイツが域内の財政監督者としての役割に復帰する可能性を示唆している。これにより、イタリアなど債務を多く抱える国への圧力が高まるだけでなく、新型コロナウイルス禍からの回復を支えるための復興基金を賄う共同借り入れが繰り返される可能性が低いことが示された。

  選挙まで約3カ月に迫る中で、ラシェット氏はメルケル首相の有力な後任候補としての地位を固めている。

  同氏はブルームバーグのウェビナーで「この危機が終わりを告げ、世界経済に影響を及ぼさなくなった時、ドイツだけでなく域内各国がマーストリヒト条約で定められている安定的な財政規律に回帰しなければならない」と述べた。

  EUの安定・成長協定はコロナ禍で適用が停止されたが、これまでと同じ形で復活できると考える人はほとんどいない。同協定では国内総生産(GDP)に対し財政赤字を3%未満、債務を60%以下に抑えるよう取り組むことが求められている。

Christian Democratic Union Leader Armin Laschet Portraits

ラシェット党首(6月17日、デュッセルドルフのオフィスで)

原題:Laschet Says EU Budget Rules Must Be Reinstated After Covid (1)(抜粋)

  

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