コンテンツにスキップする

【米国市況】国債利回り急伸、株安-米利上げ時期想定が前倒しに

更新日時

1日を始める前に押さえておきたい世界のニュースを毎朝お届け。ブルームバーグのニュースレターへの登録はこちら

16日の米金融市場では国債利回りが急上昇し、株式は続落。米連邦公開市場委員会(FOMC)会合を受け、新型コロナウイルス禍からの回復を促してきた景気刺激策の縮小に、金融当局が従来予想より早期に着手する可能性が示唆された。

  • 米国株は続落、FOMC結果やFRB議長発言を消化
  • 米国債は大幅安、10年債利回り1.58%に上昇
  • ドルが全面高、米当局の金利予測が変化-ドル・円110円台後半
  • NY原油ほぼ変わらず、ドル高で上昇分失う
  • 金スポットが4週ぶり安値、米利上げ時期想定前倒しで

  FOMC会合はフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標レンジをゼロ近辺に据え置くことを決定。当局が2023年末までに2回の利上げを見込んでいることを示唆したことから、S&P500種株価指数はいったん一段安となったが、その後パウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長が利上げを急がない姿勢を示したため下げ渋った。

  S&P500種は前日比0.5%安の4223.70。ダウ工業株30種平均は265.66ドル(0.8%)安の34033.67ドル。ナスダック総合指数は0.2%低下。

The Fed's New Dot Plot

  リチャード・バーンスタイン・アドバイザーズの債券ディレクター、マイケル・コントプロス氏はFOMCの結果について、「タカ派的というのが最初の印象だったのは明らかだ」と指摘。「これはリフレ・金利上昇といったテーマを支えるもので、ジャクソンホール会合か、遅くともFOMC9月会合での緩和縮小議論に勢いを与える公算が大きい」と語った。

  ニューヨーク時間午後4時59分現在、米10年債利回りは8ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の1.58%。利上げ時期を織り込み直す展開の中、5年債と7年債の利回り上昇はより大幅で、5年債利回りは4月以来の高水準となった。

U.S. 10-year yields jump as central bank brings forward rate liftoff

  外国為替市場ではドルが全面高。利上げ開始時期が前倒しされる可能性を示す米金融当局の予測が材料視された。ユーロはドルに対し今年最大の下げとなった。

  主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.9%上昇。ドルは対円で0.6%高の1ドル=110円71銭。ユーロは対ドルで1.1%安の1ユーロ=1.1995ドル。

  ニューヨーク原油先物相場は前日とほぼ変わらず。米原油在庫の減少を手掛かりに買われていたが、ドルが大幅に上げたことで、ドルで取引される原油の投資妙味が後退した。

  ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物7月限は3セント(0.1%未満)高の1バレル=72.15ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント8月限は40セント高の74.39ドル。

  ニューヨーク金スポット相場は4営業日続落し、4週間ぶり安値。米金融当局が2023年末までに2回の利上げを見込んでいることが示され、緩和策の早期縮小観測が強まった。TDセキュリティーズのストラテジスト、ライアン・マッケイ氏は「テーパリングのハードルが低くなったと市場は見込んでいるようだ」と指摘した。 

  スポット相場はニューヨーク時間午後4時42分現在、前日比2.1%安の1オンス=1819.77ドル。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物7月限は、FOMC声明の発表前に0.3%高の1861.40ドルで終えた。

原題:Yields Jump, Stocks Fall After Fed Boosts Outlook: Markets Wrap(抜粋)

Treasury Yields Leap as Fed Officials Signal Speedier Hikes(抜粋)

Dollar Jumps Most in 5 Months as Fed Turns Hawkish: Inside G-10(抜粋)

Oil Crawls Forward as Tighter Supply Offsets Projected Fed Hike(抜粋)

Gold Drops to Four-Week Low With Fed Set to Dial Back Stimulus(抜粋)

(市場関係者のコメントやチャート画像を追加、相場を更新します)
    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE