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中国経済の回復、5月も足踏み-指標は軒並み予想下回る

更新日時
  • 5月の小売売上高は12.4%増、工業生産8.8%増-予想に届かず
  • 内需がコロナ前水準に戻らず、政策正常化ペースより慎重に-丁爽氏

中国経済は1-3月(第1四半期)に記録的な成長を遂げたものの、回復は5月も足踏みとなった。小売売上高など主要経済指標が軒並み予想を下回った。

  5月の工業生産は前年同月比8.8%増。ブルームバーグ調査のエコノミスト予想中央値は9.2%増、4月は9.8%増だった。小売売上高は前年同月比12.4%増えた。予想は14%増加、4月は17.7%増。失業率は5%と前月の5.1%から低下した。

  1-5月の固定資産投資は前年同期比15.4%増。市場では17%増加と見込まれていた。

Retail Slowdown Continues

Industrial output also growing at slightly weaker pace

Source: National Bureau of Statistics, Bloomberg surveys

Note: Jan.-Feb. data is combined each year

  中国経済の新型コロナウイルス禍からの回復は重工業と不動産、好調な輸出がけん引役となっている。一方、個人消費の出遅れが続いており、より持続可能な成長を実現するには消費の戻りが欠かせない。

  ワクチン接種の加速や労働市場の改善に伴って消費は徐々に持ち直しつつあるが、直近の端午節3連休の支出動向は消費者の慎重姿勢が続いていることを示している。政府のデータによれば、端午節連休の観光支出はコロナ前の水準を約25%下回った。5月の労働節連休の旅行者数はやや上回ったものの、支出は2年前の水準の77%にとどまった。

  ソシエテ・ジェネラルの大中華圏担当エコノミスト、ミシェル・ラム氏は「消費の持ち直しは期待されているほど力強くない」と分析。広東省で最近確認されたコロナ感染が「回復にとってさらなるリスクになる」と述べた。

  スタンダードチャータードの大中華圏担当チーフエコノミスト、丁爽氏は「底堅い工業生産は主に外需が後押しする一方、内需はまだコロナ前の水準に戻っていない」と指摘。「中国当局は政策の正常化ペースにより慎重になるだろう」と見込んだ。

原題:China Economic Data Disappoints as Consumer Spending Lags (2)(抜粋)

(市場関係者のコメントなどを追加し更新します)
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