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FOMC控えドル・ショート減少、タカ派シフトの織り込み不足警戒か

  • カナダ・ドルや円に対してドル強気ポジションを-ドイツ銀
  • リスクリバーサルは4月以来最もドルに強気なセンチメント示す

米連邦公開市場委員会(FOMC)の金融政策決定を16日に控え、政策のタカ派シフトが十分に織り込まれていないとの警戒感から投資家がドル安を見込む取引を縮小しており、ドル弱気派に再考を促している。

  ドルは3日連続高となり、過去5営業日では4日上昇。一方、プットオプションとコールオプションのバランスを測る指標とされるリスクリバーサルは、4月以来最も強気なセンチメントを示している。

  ドイツ銀行のチーフ国際ストラテジスト、アラン・ラスキン氏は、米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長が16日にインフレ抑制について言及し始めた場合、カナダ・ドルや円に対して米ドルの強気ポジションを採るよう投資家に推奨。一方で、カナダ・インペリアル・バンク・オブ・コマース(CIBC)のビパン・ライ氏は、FOMC決定前にユーロやカナダ・ドルに対して短期のドル・コールオプションを有望視している。

  ブルームバーグ・ドル指数は、先週のドル・ショートポジション縮小を背景に上昇しており、米国債利回り低下に反するこうした動きがドル高を後押しした。市場はFOMCで資産購入のテーパリング(段階的縮小)やインフレ見通しについて何らかの手掛かりが出ないか注目しており、ドルはやや上昇気味の利回りに追随する動きに戻っている。

  ブラウン・ブラザーズ・ハリマンのストラテジスト、ウィン・シン氏は「米国の利回りに対するリスクが上向きに傾く中、ドルはFOMCやインフレ見通しに関する債券市場のリプライシングから恩恵を受ける可能性が高い」と指摘。FOMCは政策金利を据え置くが、一段と楽観的な経済見通しや当局者の金利上昇予測が示されるとの見方を示した。また、資産購入の縮小プロセスに関して当局が言及するとの見通しもある。

Link between dollar and a measure of real Treasury yields remains steady

原題:
Dollar Traders Cut Shorts Ahead of Fed, Keeping Currency Afloat(抜粋)

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