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ロンドンの銀行、オフィス復帰は仕切り直し-行動制限の解除延期で

  • ドイツ銀とJPモルガン、ゴールドマン、21日から復帰の計画を延期
  • 金融街シティーは昨年3月以降、総じて人影まばら

ロンドンの金融街シティーはもうしばらくの間、ゴーストタウンのままかもしれない。

  ジョンソン英首相が新型コロナウイルス対策の行動制限を7月19日まで延長したことを受け、ゴールドマン・サックス・グループJPモルガン・チェースドイツ銀行は英国での段階的なオフィス復帰計画を遅らせると行員に伝えた。事情に詳しい関係者が明らかにした。

  各行は先に、6月21日からより多くの行員のオフィス復帰を奨励するとしていた。英政府は2月に、最も早くてこの日に全ての制限が解除されると説明していた。制限の延長で、オフィス復帰のスケジュールも7月19日または政府が全ての制限を解除する日へと先送りされた。ただ、業務上や個人的な理由で出社する必要がある行員は出社可能だという。

  夏季休暇シーズンが近づいていることを考えると、シティーの大々的なオフィス再開は実現するとしても9月上旬になるかもしれない。

Hundreds of Bankers Return to London Offices

ゴールドマン・サックス・グループの欧州本部

  かつては毎日50万人の通勤者にサービスを提供していたシティーの店舗や企業にとって、この遅延は打撃だ。既に1年以上、人の流れは従来に比べ一握りにすぎず、コロナ禍でリモート勤務が普及したことにより金融街とそれが支える都市経済の未来に疑問符が付いている。

  トレーダーと投資銀行バンカーが多いバンク・オブ・アメリカ(BofA)、シティグループ、ゴールドマン、JPモルガン、モルガン・スタンレーのロンドンのメインオフィスで、出勤者数は5月24日時点で平均して新型コロナ前のほぼ2割だったと推計される。衛星と携帯電話のデータを使って活動をモニターするオービタルの分析が示した。

Desk Jockeys

Traders and investment bankers are most likely to have returned to the office

Source: Orbital Insight

Note: Foot traffic analysis is based on a representative sample of anonymized cell phone data compared to a baseline derived from the average over February 2020. British banks comprise the headquarters of Barclays, HSBC and Standard Chartered. U.S. banks comprises the main London buildings of Bank of America, Citigroup, Goldman Sachs, JPMorgan and Morgan Stanley

  オービタルによると、リテールや管理業務に従事する人の多いHSBCホールディングスやスタンダードチャータードなど英銀では、オフィス勤務者の数は米銀勢の半分にも満たなかった。スタンダードチャータードは柔軟な働き方モデルに移行し、HSBCは長期的にオフィススペースの40%削減を計画、ナットウエスト・グループは新型コロナ後にオフィス中心に働く行員はわずか13%と想定している。

パンデミック対策の

出典:ブルームバーグ

  まだオフィス環境が必要だと考えている企業でも、復帰には遅れやばらつきが出るだろう。今月21日に復帰の大号令がかかることはない。

  例えばJPモルガンでは、同日はさまざまなチームが段階的なオフィス復帰を開始する日になるはずだったが、人数はオフィスの収容能力の50%に制限し当面交代でのオフィス勤務が想定されていた。復帰開始が7月19日になってもこれは変わらない。

原題:London Banks Rewrite Office Return Plans on Longer Lockdown (2)(抜粋)

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