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FOMC:金利予測はタカ派寄りのサプライズだ-市場関係者の見方

米連邦公開市場委員会(FOMC)は15、16両日に開催した定例会合で、フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標レンジを0-0.25%で据え置くことを決定した。一方で2023年末までに2回の利上げを見込んでいることを示唆し、経済が回復する中で利上げ開始時期が前倒しされる可能性が示された。

FOMC、ゼロ付近の金利維持-23年末までに2回の利上げを予想

  これについての市場関係者の見方は以下の通り。

◎FOMCの「一段とタカ派寄りの道筋」はドルに恩恵-BNYメロン:

  米金融当局者が見込む利上げ回数の増加は少なくとも短期的には、実質金利を押し上げ、ドルの上昇に一層弾みをつける公算が大きい。バンク・オブ・ニューヨーク・メロン(BNYメロン)のジョン・ベリス氏がこう予想した。

  • 「これは利上げを示すドットの一段とタカ派寄りの道筋から予見可能な短期的な結果だ」
  • ただ、この日の反応は先高観であっても、「全般的なバイアス」はドルの軟調が続くということだとベリス氏は付け加えた
    • ブルームバーグ・ドル・スポット指数は一時0.6%上昇し5月6日以来の高値に達した。FOMCの政策決定前は下落していた

◎ピクテ・ウェルス・マネジメントの米国担当シニアエコノミスト、トーマス・コスターグ氏:

  金利予測は「タカ派寄りのサプライズだ」と指摘。「FOMCはワクチン接種のスピードとソーシャルディスタンス(社会的距離の確保)の措置解除が続いていることに、良い意味で驚いているようだ」

◎FOMCのタカ派傾斜でユーロ・ドルの強気推奨を終了-ドイツ銀:

  FOMCが利上げの見通しを前倒しし、ユーロが12月以来最大の下げとなったのを受け、ドイツ銀行はユーロ・ドルのロング取引の推奨を終了した。

  • 米金融当局はもはや「いつまでもハト派」ではなく、「一時的なインフレ説にコミットしている」わけでもないとFXリサーチ担当グローバル責任者ジョージ・サラベロス氏がリポートで指摘
    • 「米国のイールドカーブにおけるフロントエンドの実質金利のリプライシングの余地が広がり、ボラティリティーが高くなる余地がある」と述べ、両方の要因がドルに強材料だとコメント
    • 「当局がユーロの対ドル上昇にもたらしていたサポートはもう存在しない」
  • ユーロ・ドルはニューヨーク時間16日午後4時5分(日本時間17日午前5時5分)時点で1%安の1ユーロ=1.2009ドル。一時1.1%安と昨年12月以来の大幅下落
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