コンテンツにスキップする
Photographer: Toru Hanai/Bloomberg
cojp

トヨタ株が初の1万円台-好決算や電動化進捗で上昇ペースに勢い

更新日時

トヨタ自動車の株価が15日続伸し、初めて1万円の大台を突破した。新型コロナウイルスや半導体不足の影響を受けながら、今期(2022年3月期)業績は大幅な増収増益を見込む一方、電動化などの将来技術にも着実に手を打っていることが安心感を与えている。

  トヨタ株は15日の取引で前日比上昇で始まり、一時1.8%高の1万80円まで値を上げた。時価総額では32兆7000億円を超える規模に拡大している。

  同社の株価は昨年、新型コロナの世界的な感染拡大を受けて一時大きく下落したが、その後、回復基調に戻った。今年の大型連休前後から上昇ペースを速め、5月18日には終値で8819円と15年3月23日に記録した過去最高値(8741円)を約6年ぶりに更新。その後も上昇していた。

  トヨタは5月12日に発表した決算で、今期の営業利益が前期比14%増の2兆5000億円などとする見通しを公表。コロナや世界的な半導体不足などの影響で自動車生産に影響が続き、競合の日産自動車は収支とんとんの見通しを示す中で強さを示した。

  ブルームバーグ・インテリジェンスの吉田達生アナリストは、トヨタ株の上昇について、同社の強固なファンダメンタルを反映したもので前期実績や今期見通しなどがそれを証明していると指摘。電池の調達も含めた電動化への取り組みに関する最近の発表内容も、トヨタがEV化で後れを取っているとの一部の市場関係者の誤った考えを払拭(ふっしょく)する強い声明となったと述べた。

  大和証券の箱守英治アナリストはメモで、トヨタは販売が好調で減産リスクも相対的に少なく、短期業績に安心感があると指摘。電動化施策も徐々に発表機会が増えているほか、自己株式取得も再開し、株式分割も控えるなど堅調な株価継続を想定するとした。

(背景情報を追加して記事を更新します)
    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE