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「アメリカ・ファースト・トレード」失速か-米国株の優位崩れる恐れ

  • 米国株のパフォーマンスは6年ぶりに欧州株を下回る可能性
  • 投資家にとって欧州株の魅力の一つはハイテク株の割合が低いこと

米国株は何年にもわたり世界のトップに立ってきた。ハイテク株の圧倒的強さで新型コロナウイルス禍を乗り切った後、ワクチン接種の進展による経済活動の再開が追い風となっている。こうした「アメリカ・ファースト・トレード」に後押しされ、S&P500種株価指数のパフォーマンスは欧州株の指標を5年連続で上回った。

  だが、この史上最長の米国株優位の局面は終わりに近づいているように見える。

  S&P500種は14日に最高値を更新したものの、年初来パフォーマンスはストックス欧州600指数を下回っている。投資家にとって欧州株の魅力はバリュー株や景気循環株の数が米国株よりも多く、ハイテク株の割合が低いことだ。ハイテク株はインフレ加速の影響を巡る懸念で打撃を受けている。

S&P 500 on course for first year of underperformance since 2015 versus Europe

  また、欧州経済はロックダウン(都市封鎖)から回復し始めたばかりであるため、投資家はエネルギーなどのセクターにさらなる上昇余地があると考えている。その上、欧州中央銀行(ECB)は、回復支援に向け多くの刺激策を提供する決意を示している。

  一方、米国株はハイテク株を巡る懸念以外にも、法人税引き上げや米金融当局の支援策縮小の可能性にも直面している。こうした情勢の変化は上場投資信託(ETF)にも示されている。欧州のETFへの資金流入は過去3カ月に2017年以降で最速ペースとなっているが、米国のETFへの資金流入は減少していることが、ブルームバーグのデータで示された。

Inflows to Euroepan ETFs pick up while interest in U.S. ETFs abates

  ブルームバーグ・インテリジェンス(BI)のチーフ株式ストラテジスト、ジーナ・マーティン・アダムス氏は「これは米国が既に回復局面のピークにあるという見方と一致している」と指摘した。

原題:
‘America First’ Fading Fast With S&P 500’s Record Run in Danger(抜粋)

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