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Photographer: Stefani Reynolds/Bloomberg
cojp

「無敵」でない米国債市場、FOMCでサプライズあれば脆弱

  • テーパリングについての協議が示唆されれば市場に衝撃へ
  • 当局は市場期待以上にハト派になれず-ゴールドマンのコラパティ氏

ここ約1年で最長の上昇局面を経て、米国債市場は今週の米連邦公開市場委員会(FOMC)でサプライズがあれば、脆弱(ぜいじゃく)な状況に置かれている。

  債券投資家は米国債下落を見込むポジションを解消し、FOMC会合が超緩和的政策は適切で、米国債と住宅ローン担保証券(MBS)購入のテーパリング(段階的縮小)検討は時期尚早とのメッセージを繰り返すと見込んでいる。

  テーパリングが議題になっているというわずかな兆候すら、10年物利回りが3月以来の低水準を付けた米国債市場にとってはひどい衝撃となるだろう。

  米国債相場の底堅さにトレーダーらを首をかしげていた。ミシュラー・ファイナンシャル・グループのトニー・ファレン氏は、市場は「無敵」に見えたと言う。相場上昇は特に理由が見当たらないばかりか、予想以上に強いインフレ指標、大規模な入札、S&P500種株価指数の最高値更新にもかかわらず続いた。

  ゴールドマン・サックス・グループの米金利戦略責任者、プラビーン・コラパティ氏は、FOMCに対する市場の反応を巡る可能性は「非対称だと感じる」と述べた。

U.S. 10-year yield has declined for four straight weeks

  FOMCは16日の決定で超緩和的スタンスを維持すると広く予想され、コラパティ氏もそれを基本シナリオとしている。しかし、4月のFOMC会合の議事要旨によれば、一部当局者は必要ならば「今後の会合」でテーパリングの協議を開始することに異論はなかった。

FOMC議事要旨:今後のテーパリング協議開始に一部が言及 (1)

  その後、予想よりも弱い雇用統計などでテーパリングの根拠は後退したと一部投資家は考えている。従って、当局がそれを検討するべき時だと判断した場合、市場は冷静に受け止めることができないかもしれない。

  コラパティ氏は「当局が市場の期待以上にハト派になるのは難しい」と指摘。市場は当局がハト派的であることを織り込み、タカ派サプライズを「受け入れられる状態にない」ため、サプライズがあれば利回りレンジの上限に向けた売りが出るだろうとの見方を示した。

  米10年債利回りは3月30日に1年余りで最高の1.774%を付けた後に低下。過去4週間は2020年7月以来の長い低下局面となり、11日は一時1.427%を付けた。

  

原題:
Bullet-Proof Treasury Market Eyes Fed Meeting With Trepidation(抜粋)

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