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Photographer: David Gray/Bloomberg
cojp

世界的な海上輸送コスト高騰、日用品の値上がり招く恐れ

  • 上海・ロッテルダムのコンテナ輸送運賃、5年平均の6.47倍に
  • 世界の物品貿易全体の8割以上を海上輸送が占める

世界的な海上貨物輸送費の高騰は思いの外、人々が毎朝飲むコーヒーや子供のために購入を考えている玩具など幅広い日用品価格に早く反映される可能性がある。

  ドリューリー・シッピング・コンサルタンツのデータによると、40フィート型コンテナの上海からオランダ・ロッテルダムまでの海上輸送運賃は現在、過去最高の1万522ドル(約116万円)と、この5年間のシーズン平均の6.47倍に達している。

  物品貿易全体の80%以上が海上輸送であることから、海上運賃高騰は玩具や家具、自動車部品からコーヒー、砂糖に至るまで、あらゆるモノの値上がりを招く恐れがある。インフレ加速を既に見込んでいる世界の市場の懸念はさらに強まる見通しだ。

Rail And Container Shipping Operations At Berlin's Behala Inland Port

海上貨物輸送費の高騰は食品から自動車部品に至るまで幅広い品目の価格に影響している

  英玩具​小売りチェーン「ジ・エンターテイナー」の創業者で執行会長のゲーリー・グラント氏はインタビューで、「玩具小売りに40年間携わってきた中で、価格設定という点で現在が最も困難な状況だ」と説明。「これが小売価格に影響するかという質問にはイエスと答えざるを得ない」と語った。

  グラント氏によると、運送費の高騰分をカバーするには小売価格を2倍に引き上げる必要があったため、中国からの大型テディベア輸入を停止したという。

Cost of containers has soared raising risk of higher retail prices

  需要の急拡大やコンテナ不足、飽和状態の港湾、船舶やドック労働者不足といった要因が重なり、全ての海路で輸送能力が低下している。さらに中国などアジアの輸出ハブでの新型コロナウイルス感染拡大も事態を悪化させた。特に長距離航路の輸送能力低下は深刻で、例えば上海発ロッテルダム行きの運賃は米西海岸行きよりも67%高い。

原題:
Out-of-Control Shipping Costs Fire Up Prices From Coffee to Toys(抜粋)

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