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米バーテックス株急落、肝疾患治療薬の開発中止でー治験結果踏まえ

  • 第2相試験結果公表ー臨床上有意なベネフィットもたらす可能性低い
  • 治験結果はバイオ分野全般にとって重要な節目になるとみられていた

米バイオ企業バーテックス・ファーマシューティカルズは大きな注目を集めていた肝疾患治療薬の開発を中止した。嚢胞性線維症(CF)治療薬以外の分野にも製品を広げる考えだったが、後退を迫られた。同社の株価は時間外取引で一時15%下げた。

  バーテックスは10日、新薬候補「VX-864」の第2相試験データを公表し、臨床上で有意なベネフィットをもたらす可能性は低いと説明した。同社は昨秋、同様の新薬候補の開発を安全性の問題で取りやめていた。この2つは、肺などに影響が出る遺伝性の希少疾患a1ーアンチトリプシン欠乏症(AATD)向けだった。

  治験結果はバーテックスだけでなくバイオ分野全般にとって重要な節目になるとみられていた。新型コロナウイルス感染拡大への対応が何カ月もわたって焦点になった時期を経て、バイオジェンとエーザイのアルツハイマー病治療薬の米承認とバーテックスのCF治療薬「トリカフタ」の適応拡大がバイオ業界の起爆剤になる方向を示していた。

  カーメン・ボジック最高医療責任者(CMO)は発表文で、AATD領域の医薬品開発を引き続き目指すと表明した。同社は来年、比較的低分子の医薬品について臨床上の取り組みを開始する計画。

原題:
Vertex Tumbles After Halting Development of Liver-Disease Drug(抜粋)

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