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Photographer: Roger Kisby/Bloomberg
cojp

米消費者物価指数、5月は予想上回る伸び-インフレ懸念強まる

更新日時
  • 総合CPIは前月比0.6%上昇、市場予想0.5%上昇-前年比5%上昇
  • コアCPIは前月比0.7%上昇、前年比では3.8%上昇

5月の米消費者物価指数(CPI)は市場予想を上回る伸びとなった。景気が堅調さを増す中、数カ月に及ぶインフレの強まりが継続する格好となり、一段と定着するリスクが出てきた。

キーポイント
  • 総合CPIは前月比0.6%上昇
    • ブルームバーグ調査のエコノミスト予想中央値は0.5%上昇
    • 前月は0.8%上昇-2009年以来の高い伸び
  • 変動の大きい食品とエネルギーを除くコアCPIは前月比0.7%上昇
    • 市場予想は0.5%上昇
    • 前月は0.9%上昇

Price Pressures Heat Up

U.S. core and headline inflation both increased more than forecast in May

Source: Bureau of Labor Statistics, Bloomberg survey

  物価上昇はかなり広範に見られ、特に中古車や家庭用調度品、航空運賃、衣料品のコストが着実に伸びた。全体の前月比上昇分の約3割を中古車・トラックが占めたと、米労働省は説明した。

  総合CPIは前年同月比では5%上昇と、08年8月以来の大きな伸び。ただし、この数字にはベース効果によるゆがみが引き続き影響している。新型コロナウイルス禍で落ち込んでいた昨年5月のCPIとの比較では、前年同月比の数字は実際よりも強くみえることになる。

  コアCPIは前年同月比3.8%上昇で、1992年以来の高い伸びを示した。

  また過去3カ月のコアCPIも年率で5.2%上昇と、1991年以来の高い伸びとなり、ここ最近の明確なインフレ加速が浮き彫りになった。

  政府の経済対策を一因とした財への強い消費需要で受注残の増加や在庫不足が生じたほか、コロナ対策の制限措置解除やワクチン接種の広がり、社会活動の増加はサービス需要の拡大につながっており、インフレの要因となっている。

  ブルームバーグのエコノミスト、アンドルー・ハズビー、エレーナ・シュルヤティエバ両氏は「5月のCPI統計では、経済活動再開への感応度の高い分野が、前月に続いて物価上昇圧力の中心となったことが示された」と指摘した。

前月比での伸び

  • 中古車・トラック、7.3%上昇
  • 家庭用調度品、1.3%上昇-1976年以来の大きな伸び
  • 新車、1.6%上昇-2009年以来の高い伸び
  • 航空運賃、7%上昇
  • 自動車のレンタル、12.1%上昇
  • 衣料品、1.2%上昇-1月以来の大きな伸び

  別に発表されたデータによると、インフレ調整後の実質平均時給は5月に前月比0.2%減少した。

  統計の詳細は表をご覧ください。

原題:Consumer Prices in U.S. Top Forecast, Stoking Inflation Concern(抜粋)、U.S. May CPI Rose 0.6%, Above Estimate(抜粋)

(統計の詳細を追加し、更新します)
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