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英中銀、次期チーフエコノミスト近く決定-新時代の課題に対処示すか

  • チーフエコノミストは英中銀が選ぶ唯一のMPCメンバー
  • IMFや世界銀行、OECDは女性のチーフエコノミストを指名

イングランド銀行(英中銀)のベイリー総裁は、退任するチーフエコノミスト、アンディー・ホールデン氏の後任を選ぶため、おそらく任期中で最も重要な人事を近く決定することになる。

  チーフエコノミストは、中銀総裁自らが任命する唯一の金融政策委員会(MPC)メンバーだ。他のMPCメンバーは財務省が選任する。チーフエコノミストは主要な予測業務を管理するだけでなく、行内を代表する有識者としてイングランド銀の顔とも言える存在になることが期待される。

Andrew Bailey Takes Overs As BOE Governor As Coronavirus Hits The Economy

ベイリー総裁

フォトグラファー:ジェイソン・アルデン/ブルームバーグ

  ベイリー氏は連続で121人目となる白人男性の英中銀総裁。同氏にとって今回の人選は、英中銀中枢部の多様性の欠如に対処する決意を示す機会にもなる。国際通貨基金(IMF)や世界銀行、経済協力開発機構(OECD)は既に女性のチーフエコノミストを指名し、その先達となった。

  ドイツ銀行のエコノミスト、サンジェイ・ラジャ氏(ロンドン在勤)は「イングランド銀は、指導力を備え、多様性を高めてくれる完全で完璧な影響力のあるエコノミストを真剣に探している」と述べ、「この条件を本当に満たす候補者はごくわずかしかいない」と指摘した。

Bank of England Chief Economist Andy Haldane Interview

アンディー・ホールデン氏

フォトグラファー:ジェイソン・アルデン/ブルームバーグ

  ラジャ氏はこの中に含まれるかもしれない候補として、英財務省のチーフエコノミストを現在務めるクレア・ロンバルデッリ氏、 英国立経済社会研究所(NIESR)のジャグジト・チャダ所長、英産業連盟(CBI)のチーフエコノミスト、レイン・ニュートンスミス氏の3人を挙げた。3人とも英中銀での勤務歴がある。

  ホールデン氏、その前任のデール氏はいずれも内部昇格だったが、今回は内部に明確な候補者がいない。後任探しは広範囲にわたっており、米国の学術界などから予想外の人選となる可能性も否定できない。

  チーフエコノミストは給与と序列においては副総裁の下になるが、職務の注目度は総裁に次ぐ。

  次期チーフエコノミスト候補者の受け付けは先週締め切られた。ホールデン氏は月内に退任するため、ベイリー総裁とブロードベント副総裁には後任選びを急ぐよう圧力が高まっている。

原題:Bailey’s Biggest Job Hire at BOE Showcases Priorities of New Era(抜粋)

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