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米国債先物ポジション急減、ショートカバーか-利回りがレンジ下抜け

  • 10年物米国債利回りはここ3カ月の取引レンジを下回った
  • 10年債先物の建玉は7万5000枚余り減少、現物債で約70億ドル相当

指標の10年物米国債利回りが、約3カ月続いた狭い取引レンジを下抜けた。ショートポジションの急減が影響したとみられる。

  9日の暫定データによると、10年物米国債先物の建玉は7万5000枚余り減少した。現物債で約70億ドル(約7700億円)に相当する。10年債利回りは同日に一時6ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下し、3月以来の低水準を付けた。

10-year Treasury yields look to be breaking below recent trading range

  ジェイ・バリー氏らJPモルガン・チェースのストラテジストはリポートで「ファンダメンタルズ的な材料はなく、ここ数営業日の利回り低下は主にテクニカル要因によるものだと思われる」とし、ポジションの状態を指摘した。7日に実施した同行顧客の米国債ポジション調査では、2018年9月以降で最もショートに傾いている水準に近いことが示された。

  10日のアジアの取引でも債券利回りは低下。オーストラリア10年債利回りは一時9bp下げ、1.50%未満の水準に逆戻りした。米国債は大口の買いに押され、利回りはさらに1bp低下し1.48%。

  野村ホールディングスのストラテジスト、アンドルー・タイスハースト氏はリポートで「ショートポジションのカバーに加え、市場はインフレについての米連邦準備制度のハト派的で忍耐強いコメントをすっかり信じたようだ」とコメントした。

  みずほ証券のシニア債券ストラテジスト、上家秀裕氏は、物価圧力は一過性で中長期的に高止まりすることはないとの見方を投資家が徐々に受け入れるに伴い、米国とオーストラリアの10年債利回りは1%まで低下するかもしれないと述べた。

原題:
$7 Billion of Treasury Positions Axed Before U.S. Inflation Data(抜粋)

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