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米テーパリング、MBSから先行との観測が台頭-住宅市場の活況で

  • 14年の場合は国債とMBSの購入をほぼ同じペースで徐々に削減
  • コミュニケーションのしやすさなど考え、過去を踏襲との見方も

米金融当局が今後、月額計1200億ドル(約13兆1400億円)の債券購入プログラムのテーパリング(段階的縮小)に踏み切る場合、まず住宅ローン担保証券(MBS)から着手するのではないかとの見方が、MBSトレーダーの間で取り沙汰されている。

  仮にMBSのテーパリングを先行させれば、米国債とMBSの購入をほぼ同じペースで徐々に減らした2014年の前回の場合とは異なることになる。だが、住宅価格が急上昇する一方で、住宅ローン金利が過去最低水準からそれほど離れていない状況にあって、金融当局が毎月400億ドルのMBSを買い続ける根拠は弱まりつつあるとの見方もある。

  トレーダーは金融当局の動きに先んじようとしており、こうした観測は既に金融市場に波紋を広げている。先月は米国債相場が上昇した一方でMBS相場は0.18%下落し、新型コロナウイルス禍の初期に当たる20年1月以来最悪のアンダーパフォーマンスとなった。ダラス連銀のカプラン総裁も先週、住宅市場には金融当局からの現状のような支援は必要ないのではないかと述べた。

ダラス連銀総裁、MBS買い入れの効果巡り早急な議論を-市場活況で

  インカム・リサーチ&マネジメントのシニアポートフォリオマネジャー、ジェイク・レムリー氏は「米金融当局が憂慮しなければならないような問題は住宅市場に見当たらない。米国の一部地域では価格が急騰しており実際はその反対だ」と指摘。「当局がインフレを心配して何かしようと望むなら、MBSの購入を減らして米国債にもっと注ぎ込むのではないか」と話した。

Investors, strategists see chance Fed tapers MBS more quickly

  ただ、金融当局がMBSのテーパリングから先に始めるとの見方に誰もが納得しているわけではない。JPモルガン・チェースの米金利戦略責任者、アレックス・ローバー氏は、金融当局が米国債に焦点を絞ることができるようになるため可能性のあるシナリオの1つだと認めつつも、実際にはそうならないだろうと予想する。

  ローバー氏は、14年のケースと同様のやり方が「コミュニケーションの面で最もシンプルで、必ずしも意図せぬ結果を招くことはない」として、最も慎重なアプローチを取るなら当局は前回の手法を踏襲するだろうとの分析を示した。

原題:Housing Boom Fuels Bets Fed Will Taper Mortgage Bonds First (1)(抜粋)

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