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米国債トレーダー、静かな夏見込む-CPI受けても利回り低下傾向か

  • 10年物米国債の利回りは9日に一時1.5%を下回った
  • 4月CPIは4.2%上昇、5月は4.7%上昇の予想

世界の債券トレーダーは10日に発表される米消費者物価指数(CPI)統計の結果にかかわらず、夏季の市場は落ち着いたものになると考えているようだ。

  10年物米国債の利回りは9日に一時1.5%を下回った。金利インプライドボラティリティー(予想変動率)の指標は3月以来の低水準を付け、目先のデータに振り回されない市場の姿勢を示唆している。

10年物米国債利回りが1.5%下回る、5月7日以来-低下傾向続く

低ボラティリティーの夏、債券キャリートレードでリターンを

Benchmark bond yields and expected rate volatility are declining

  これまでのところ、インフレは一時的とする米連邦準備制度の姿勢を経済指標が揺るがすことはなく、債券相場は支えられている。先週の雇用統計も雇用者数の伸び加速を示したが、インフレ高進懸念を高めるほどではなかった。

  10日発表される5月のCPIが予想以上の上昇であっても、債券利回り低下傾向は続くことが示唆される。4月CPIは前年同月比4.2%上昇と2008年以来の高インフレだったが、5月はさらに高い4.7%上昇が見込まれている。

  ナットウエスト・マーケッツのストラテジスト、ジョン・ブリッグス氏は今週のリポートで、CPIの「伸びが若干高くても6月の米連邦公開市場委員会(FOMC)の議論の調子はあまり変わらないだろう」との見方を示した。会合ではテーパリングの議論をすることについての討議が始まるとみられている。

  メドレー・グローバル・アドバイザーズのグローバルマクロ戦略担当マネジングディレクター、ベン・エモンズ氏は、投機家が既に米国債先物の大規模なショートポジションを積み上げていることから、CPIの結果を受けてトレーダーがショートカバーに動けば債券利回りがさらに低下する可能性があるとみる。

  同氏は「債券のショートポジションは、インフレの方向とは全く逆になるが、利回り低下の追い風が強まっていることを示唆する。CPIが高い数字の場合、ボラティリティーは上昇するかもしれないが利回りは低下する可能性がある」と分析した。

原題:Bond Traders Settle In for a Calm Summer (Correct)(抜粋)

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