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Photographer: Chan Long Hei/Bloomberg
cojp

ワクチン接種でテスラ車や金の延べ棒当たる可能性、香港で奨励策続々

  • 新型コロナのワクチン接種予約は6月に急増
  • 接種率低い香港、大物実業家らが相次ぎ奨励策発表

香港で新型コロナウイルス感染症(COVID19)のワクチン接種を受ければ、テスラの乗用車や金の延べ棒さえ獲得できるチャンスがある。香港の大物実業家とその企業は、低迷する接種率の押し上げを図るため、相次ぎ奨励策を打ち出している。

  李嘉誠氏率いる長江実業のグループと同氏の慈善財団は8日、総額2000万香港ドル(約2億8000万円)の商品券を2回の接種を受けた人に抽選で贈ると発表。富豪の鄭志剛(エイドリアン・チェン)氏が最高経営責任者(CEO)を務める新世界発展(ニューワールド・デベロップメント)も接種を受けた低所得者向けの補助金として1000万香港ドルを提供すると表明した。

  林鄭月娥(キャリー・ラム)行政長官は週間定例の記者会見で「ニュース報道で分かったさまざまな抽選や報奨プログラムの価値は1億2000万香港ドルを超えた」と述べた。地元企業によるこうした奨励策で、域内のワクチン接種は弾みがついている様子で、政府の発表によると、約3万4600人が8日午後8時(日本時間同9時)までの24時間に独ビオンテック製ワクチンや中国科興控股生物技術(シノバック・バイオテック)製ワクチンの接種予約を行った。

  香港ではまれな副反応への懸念や中国政府を後ろ盾とする地元当局への信頼低下などがワクチン接種の進展を妨げており、接種を加速させたい当局にとって経済界が一段と頼りとなっている。ブルームバーグの新型コロナワクチントラッカーによると、香港の人口750万人のうち規定回数の接種を受けた人は約15.1%にとどまり、ロンドンやシンガポールといった他の金融センターに大きく後れを取っている。

  他の主要香港企業2社も今月、接種奨励プログラムを発表した。新鴻基地産発展(サンフンカイ・プロパティーズ)は「iPhone(アイフォーン)」などを賞品として提示。恒基兆業地産(ヘンダーソン・ランド・デベロップメント)は金の延べ棒が手に入るチャンスを提供した。オーストラリアのグッドマングループの香港オフィスは8月31日までに接種を完了した居住者を対象に、テスラの「モデル3」を含め賞金総額100万香港ドル超の抽選を行うことを明らかにした。

原題:
Tesla, Gold Bars Added to Hong Kong’s $15 Million Vaccine Prizes(抜粋)

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