, コンテンツにスキップする

中国の外交政策への世界的反発、自国の責任-米インド太平洋調整官

  • 米国のコミットメント示す-上院議員団の最近の台湾訪問で
  • ミャンマー情勢は悪化の一途、「暴力の悪循環に陥っている」

米国家安全保障会議(NSC)でインド太平洋調整官を務めるカート・キャンベル氏は8日、「過去1、2年で中国に最も問題をもたらした国は米国ではなく中国だ」と述べ、中国の政策に世界的な反発を招いた唯一の責任は同国自体にあるとの考えを示した。新アメリカ安全保障センター(CNAS)主催のイベントで発言した。

  キャンベル氏は、南シナ海の人工島・岩礁の軍事拠点化や自国主張を強める外交姿勢を含めて、中国の政策が同国政府への世界的反発の要因になっていると同国の外交政策当局も理解しているとしながらも、「中国指導部の最中枢にまでそれが伝わっているかという質問に対し、われわれには答えがない」と語った。

JAPAN-US-DIPLOMACY-DISPUTE

カート・キャンベル氏

  キャンベル氏は習近平国家主席について、歴代の中国国家主席の場合のように「複数のリーダーから成るまとまりのあるチーム」の一員というよりも、単一の指導者としての地位を固めつつあると分析。習主席の意思決定を導く助けになる人々のグループは「ますます少数に絞られている」との認識を明らかにした。

  楊潔篪共産党政治局員や王毅外相ら外交トップは、習主席の側近というには遠く及ばないとした先月の別のイベントで発言について尋ねられると、「両氏は中国の有能な代表であり、大いに尊敬の念を抱いている」とキャンベル氏は答えた。

対中関与の時代は終わった-キャンベル米NSCインド太平洋調整官

クアッドは協力「深化」

  このほか、日米とオーストラリア、インド4カ国の枠組み「クアッド」は、年内の対面での首脳会談開催の可能性を念頭に協力の「深化」に重点的に取り組んでいるとした上で、他の国々もこのグループに「関心」を示しており、関与は排他的なものではないと説明した。

  キャンベル氏はまた、米上院議員団による最近の台湾訪問について、米国が「台湾を支持」しているとはっきり示す意味で効果があったと述べる一方、米国として台湾に防衛「物資」の供与を続けることにコミットしているが、台湾も自ら防衛力強化のための措置を講じる必要があると指摘した。

  ミャンマー情勢を巡っては「悪化の一途をたどっている」として「強い憂慮」を表明。「暴力の悪循環に陥っているのは明白」であり、ミャンマー当局の行動が逆効果だと伝えるため、米国は同盟国と連携していると話した。

原題:
Biden’s Asia Czar Says China Is to Blame for Its Diplomatic Woes(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE