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FRBインフレ指標、政策シフトの必要性示す-推した本人が指摘

  • 5年先スタート5年物フォワード・インフレ率は当局目標と一致
  • さらに上昇すれば、当局にとって問題含みの水準に-サック氏

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米金融当局が長期のインフレ期待を評価する手法を変更するのに貢献したエコノミストは、現状のインフレ期待について、大規模な債券購入プログラムを縮小するための地ならしを当局が開始する必要性を意味するとの見方を示した。

  かつて米連邦準備制度理事会(FRB)で金融市場分析を率いたブライアン・サック氏と同僚らはほぼ20年前、政策を導く一助としてインフレ期待のフォワード指標の活用を支持した。現在ではヘッジファンドのDEショーでグローバルエコノミクスのディレクターを務めるサック氏は、いわゆる5年先スタート5年物フォワード・ブレークイーブン・インフレ率について、これ以上上昇すると米金融当局に問題をもたらしかねない水準に達したと指摘する。

  消費者物価に影響を及ぼす短期的なノイズを反映しない同インフレ率は、先月に2.55%と7年ぶり高水準に達した。この水準からは、米金融当局が実際に目標とする物価指標が2026年からの5年間に年間平均で2%を超えるとの解釈が成り立つ。投資家の目で見れば当局は事実上、平均2%のインフレ目標を達成する方向で順調に進んでいることになる。

Inflation expectations are at critical point, Sack says

5年先スタート5年物フォワード・ブレークイーブン・インフレ率

  新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)初期に見られた極端な低水準からの持ち直しは、有益だとサック氏は指摘。しかしさらに大きく上昇すれば、当局にとって物価安定と最大限の雇用確保という2大責務の達成が一段と難しくなる水準に、インフレ期待を押し上げるリスクがあるという。

  「インフレ期待は既に、米金融当局の責務と一致する水準まで上昇している。従って当局は一段の上昇を容認するべきではないというのが私の見解だ」とサック氏は説明。「これを反映させて政策メッセージを調整するタイミングかもしれない」と続けた。同氏はニューヨーク連銀の市場グループを率いた経歴も持つ。

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ブライアン・サック氏

出所:D.E.ショー・グループ

原題:
Champion of Key Fed Inflation Gauge Says Policy Shift Is Needed(抜粋)

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