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中国債市場、流動性タイトに-「審判の日」巡り懸念強まる

  • 地方政府の債券発行、今週倍増-資金吸収進む
  • 翌日物の銀行間金利、7日に2月以来の高水準-7日物と逆イールド

値下がり懸念にもかかわらずこれまで大きく売り込まれることはなかった中国国債だが、「審判の日」は近いのかもしれない。 

  3月に開かれた全国人民代表大会(全人代、国会に相当)で地方政府に予想より大きな債券発行枠が付与されると、トレーダーらは債券売りに身構えてきた。だが、地方政府は以前の債券発行で確保していた資金を引き出し、納税期の資金吸収も予想より小さかったことから、4月も5月もそうした審判が下されることはなかった。  

  今は銀行システム内の流動性が低下している。地方政府の債券発行が今週倍増することから、一段と資金吸収が進む。翌日物の銀行間金利は7日、2月以来の高水準となった。

China interbank funding curve inverts as overnight rate rises

  招商証券の尹睿哲アナリスト(債券担当)は「6月の中国債市場に関し投資家はもっと慎重になるべきだ」と指摘。「特に銀行システムの流動性はすでにタイトで、地方債発行が市場を資本ニーズにより敏感にさせる」と述べた。

  中国10年国債の利回りは先月の3.07%から3.12%に上昇。徐々に上昇し始めてはいるが、懸念材料は十分に織り込まれていない。昨年は3.36%まで上昇した。

  翌日物のレポ金利は7日に2.31%に上昇し、一時は7日物金利を6ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上回る2月以来の大きな開きの逆イールドを示唆。短期流動性のコストが高くなるほど、国債投資に向けた資金借り入れの魅力は低下する。翌日物金利は8日に2.19%に低下した。

原題:China Bond-Selloff Fears Grow as Liquidity Begins to Tighten (1)(抜粋)

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