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エーザイとバイオジェンのアルツハイマー治療薬、FDAが承認

更新日時
  • 根本的な原因に作用する治療薬は初めて-今後も試験行う必要
  • エーザイADR終値は56%高、バイオジェン株は38%高で終了

米食品医薬品局(FDA)は米バイオジェンエーザイが共同開発したアルツハイマー病治療薬「アデュカヌマブ」を承認した。FDAが7日、ウェブサイトで発表した。この承認でアルツハイマー病の治療は劇的に変わる可能性がある。

  これを受け、7日の米株式市場でバイオジェンは急伸。一時、64%上昇して上場来高値を付けた後、取引が一時停止された。取引再開後、終値は38%高の395.85ドルと、2015年4月以来の高値となった。エーザイの米国預託証券(ADR)の終値は56%高の116.03ドル。

  アルツハイマー病の根本的な原因に作用する治療薬としてFDAの承認を得たのはアデュカヌマブが初めてで、病状の進行を遅らせる効果があると認められた。FDAは今回、迅速承認したもので、バイオジェンとエーザイは今後も同薬の効果の確定に向け臨床試験を行う必要がある。

  この治療薬はアルツハイマー病患者の脳内に蓄積する有害なタンパク質、アミロイドβ(ベータ)を標的とする。アルツハイマー病の治療では2003年を最後に承認された新薬がなく、これまでの治療薬はいずれも一時的な症状の緩和に寄与しても、根本的な原因に対処するものではなかった。

バイオジェンとエーザイのアルツハイマー病新薬のFDA承認について、ブルームバーグ記者がリポート

Markets: European Close.” (Source: Bloomberg)

  FDAは「アルツハイマー病患者にとって、この治療薬の恩恵がリスクを上回ると結論づけた」と発表文で説明した。

  一部の研究者は臨床試験でのまちまちの結果を根拠に懐疑的な見解を示しているが、患者擁護団体はアデュカヌマブの承認を後押ししてきた。

  バイオジェンとエーザイは、製品名を「アデュヘルム(Aduhelm)」として販売する。需要に対応する能力が医療制度にあるか疑問は残るものの、市場に投入されれば大きな売り上げが見込める画期的新薬になると広く見込まれている。

  バイオジェンのミシェル・ボナッソス最高経営責任者(CEO)はインタビューで、同社は既に多量の同治療薬のバイアル(薬瓶)を製造しており、ラベルの印刷などが済めば10日から2週間で市場に投入できると語っていた。

原題:​​​​​​​Biogen Soars After Alzheimer’s Approval Cheers InvestorsBiogen Alzheimer’s Drug Approved in Disease Landmark (7)Biogen Alzheimer’s Drug Approved in Disease Landmark (1)(抜粋)

(株価終値などを加えて更新します)
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