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ゴールドマンとモルガンS、米国債のボラティリティー低下に賭け

  • ボラティリティーは4日に10週ぶりの大幅低下-雇用統計後
  • 7月終わりのFOMCはリスクイベント-モルガン・スタンレー

ゴールドマン・サックス・グループとモルガン・スタンレーは、目先の米国債ボラティリティー低下を見込む取引を勧めた。予想より弱い米経済指標を受けて、米国債利回りは狭いレンジでの動きとなっている。

  4日発表の米雇用統計が予想より弱かったことから、世界の債券ボラティリティーは低下した。まだら模様の雇用統計結果は経済見通しを不透明にし、連邦準備制度が資産購入の漸減(テーパリング)開始を発表するのを妨げる。これが結果的に、債券利回り安定につながるとみられるからだ。

米雇用者数の伸びは5月に加速、市場予想には届かず-失業率低下

  米10年物金利スワップの3カ月物オプションが示すインプライドボラティリティー(予想変動率)は10週ぶりの大幅な低下を記録し、2月半ば以来の水準となった。いまやウォール街のストラテジストからは、夏季を通じたボラティリティーのショート推奨が相次ぐ。

  プラビーン・コラパティ氏らゴールドマンのストラテジストは4日のリポートで、「明確な材料が目先に見られないことから、利回り安定期が続き、ボラティリティーにはさらに下押し圧力がかかると見込まれる」と分析した。

Implied volatility for bonds over next 3 months slid after payrolls

  ゴールドマンのストラテジストらは、利回りが現在のレンジ内での推移を続けると見込み、米30年債利回りの期間3カ月のショートストラドルを勧めている。

  また、8月または9月を限月とするショートストラングルもトレーダーの間で人気だ。米10年債利回りの3カ月物ボラティリティー指標に基づけば、上下に28ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)以内の変動であれば、この取引で利益が出ることが現時点で示唆される。7日の約1.57%を基準とすると、1.29-1.85%の間になる。

  モルガン・スタンレーは、低水準のボラティリティーが今後数カ月続き、8月以降に上昇するとみている。

  ストラテジストのデービッド・ハリス、ケルシー・ガーソン両氏は先週のリポートで「当社の基本シナリオは、ボラティリティーが短期的に横ばいあるいは幾分低下するというものだ」とした上で、「しかし、7月の終わりの米連邦公開市場委員会(FOMC)会合は、テーパリングについて早期の議論が行われる可能性があるためリスクイベントだ」と指摘した。

  推奨する取引は、10年物金利について期間2カ月のボラティリティーの売りと5カ月の買いを組み合わせ、短期的な低ボラティリティーと11月上旬までの3カ月間のボラティリティー上昇を見込む取引だという。

原題:
Goldman, Morgan Stanley Back Bets on Lower Treasury Volatility(抜粋)

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