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かつてインフレ終焉を宣言したエコノミスト、今は物価上昇加速に警鐘

  • ロジャー・ブートル氏は1996年出版の「デフレの恐怖」を執筆
  • 「デフレの危険は去り、リスクは明らかに逆方向に傾斜している」

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エコノミストのロジャー・ブートル氏は、インフレの終焉を宣言してから四半世紀がたった今、インフレ再燃の兆しを見ている。

  世界経済が新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)から回復し始める中、中古車や木材などの価格が上昇している。これを受け、主要国で金融市場の借り入れコストはここ数年の最高水準に押し上げられた。大半の金融当局者は物価上昇加速が一時的だとの見解に満足しているように見えるが、一部のエコノミストは警鐘を鳴らしている。

  その中には、キャピタル・エコノミクスの創業者で1996年出版の著書「デフレの恐怖(原題:The Death of Inflation: Surviving and Thriving in the Zero Era)」を執筆したブートル氏がいる。同氏は当時、何十年にもわたる高インフレが終わりを迎えたと主張していた。

  ブートル氏は 2 日のブルームバーグとのインタビューで、高インフレの時代に戻ったとは考えていないが、世界が新たな転換点に差し掛かっているとの見方を示した。

  ブートル氏は「大変化の始まりだと言わざるを得ない。ただ、70年代から80年代初頭の強いインフレ状態に戻るということではない。しかし、少なくともここ数年続いてきたデフレ時代は終わりを迎えていると思う」と語った。

  同氏は「デフレの危険は去り、リスクは明らかに逆方向に傾斜している。どの程度の高インフレがどれぐらいの期間続くかについては、議論の余地がある。しかし、大変化が起きたということについては、私自身はほぼ疑いの余地がないと考えている」と述べた。

A gauge of world economy weighted inflation is below levels at the start of the pandemic

原題:
Economist Who Said Inflation Was Dead Now Thinks It’s Alive(抜粋)

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