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中国人民元、下げに転じる可能性-中銀の追加措置の有無にかかわらず

  • 香港上場の中国企業の配当支払い増える見込み、ドル高も圧迫要因か
  • 最近の調整で「一方的な」元高観測弱まったと中国証券報

中国人民元は順調に上昇してきたが、たとえ中国人民銀行(中央銀行)が元高抑制に向けた一段の措置を講じなくても、潮目は変わりつつあるかもしれない。

  香港上場の中国企業による配当支払いが増える時期にあり、人民元は現在の水準から上昇しにくくなる可能性がある。米金融当局者の間で刺激策縮小の時期を巡る議論が増え、ドルを押し上げていることも圧迫要因となる公算が大きい。

  人民銀は市中銀行の外貨預金準備率を引き上げたほか、一連の口先介入を通じて元高抑制を図っており、元の見通しに関する議論では同中銀の役割が焦点となっている。一段高を妨げる要因がさらに増えれば、より市場主導型の為替制度を目指す目標を維持しつつ、元の上昇を抑えようとしている人民銀の助けになる。

  BNPパリバ・アセット・マネジメントの大中華圏担当シニアエコノミスト、羅念慈氏(香港在勤)は「人民元の上昇力はピークに達した」と述べた。同氏は、元が1ドル=6.4-6.6元のレンジで年内は推移すると予想。現在の水準からは最大3%の値下がりとなる。

Yuan rose to strongest level since 2016 against basket of peers

  人民元は先週、通貨バスケットに対し5年ぶりの高値を付けた。株式・債券市場への資金流入に加え、景気見通しの改善が追い風となった。4-6月(第2四半期)に入り、大半のアジア通貨をアウトパフォームしている。

  ただ、最近の調整を受け、「一方的な」 元高観測は弱まった、と中国証券報は指摘。匿名のアナリストを引用して1面で報じた。

原題:With or Without the PBOC, the Yuan Is Set to Weaken From Here(抜粋)

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