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金、年初来の下げ消す-米金融政策据え置き姿勢と債券利回り低下で

  • 金スポット価格は25日までの9営業日中、8日で上昇
  • 米新築住宅販売の減少受け、資産の安全な避難先として妙味増す

金スポット価格は25日、1%高の1トロイオンス=1899.25ドルと1月初め以来の高水準となった。26日のアジア時間午前の取引では昨年末を若干上回る水準で取引されており、年初来の下げを消した。3月には一時9カ月ぶり安値を付けていた。

  米国の景気回復に伴う物価上昇は持続的ではなく一時的との見方を金融当局者は繰り返し、引き締め政策への動きを巡る観測を退けている。米国債利回りの低下も貴金属価格上昇を下支え。金スポット価格は25日までの9営業日中、8日で上昇した。

  金は1-3月(第1四半期)に大きく下げたものの、5月は月間ベースで昨年7月以来の大幅高の方向。ドルと米国債利回りの低下が、利息を生まない金の魅力を高めることにつながっている。また、投資家はインフレ懸念が経済成長を損なう恐れに伴い、価値の保存手段としての金に戻りつつある。25日発表の米4月新築住宅販売の減少を受け、金は安全な逃避先としての妙味が増した。

米新築住宅販売、4月は予想よりも減少-高価格が需要を抑制

  RJOフューチャーズのシニアマーケットストラテジスト、ボブ・ヘイバーコーン氏は「米国経済指標がやや期待外れで、債券利回りはじりじり低下しつつある。こうしたことが金にはプラスだ。金は現在、セーフヘイブン(安全な避難先)として機能している」と語った。

Gold touches four-month high, nears wiping out 2021 losses

  BMOキャピタル・マーケッツの金属デリバティブ(金融派生商品)取引責任者タイ・ウォン氏は、金価格は1900ドルを抜ける動きとドル相場の展開から、主要な上値抵抗線である1960ドルを再び試すための扉が大きく開かれたとの見方を示した。

原題:Gold Erases 2021 Loss With Fed Policy Steady, Bond Yields Ebbing(抜粋)

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