中国株、昨年７月以来の大幅高－国外投資家が記録的買い越し

25日の中国株式相場は上昇。ＣＳＩ300指数が昨年７月以来の大幅高で引けた。中国当局が商品価格の上昇に歯止めをかけつつある兆候でインフレ懸念が和らいだ。

　　ＣＳＩ300指数は前日比3.2％高と、今年３月３日以来の高値で取引を終了。貴州茅台酒が６％上げるなど消費関連銘柄の値上がりが目立った。国外の投資家は25日、香港との株式取引接続を通じて人民元建てＡ株を過去最大の217億元（約3680億円）相当買い越した。

　　中国共産党創建100周年の節目が近づく中で、当局による商品価格抑制や金融市場の管理強化に向けた取り組みに本土株が反応した。

中国政府、商品高抑制で難しいかじ取り－成長とのバランスで

　　東北証券の沈正陽ストラテジストは「党創建100周年が迫っており、政策の方向性に関して人々は楽観的になっている」と指摘。「こうした楽観論を支援する確固とした理由がある。市場は記念日まで流動性環境が比較的潤沢な水準に維持されると考えている」と述べた。

　　為替市場ではオフショア人民元が対ドルで上昇。6.3元台に突入し、2018年６月以来の高値を付けた。ドル安による元高が進んでいる。

原題：China Stocks Jump Most Since July on Record Foreign Buying（抜粋）