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夏の海外旅行は入念な下調べを、コロナで出入国ルールは迷路のごとし

  • 英国は海外旅行を解禁し交通信号方式を導入、EUも旅行促進を計画
  • 政策の変更や帰国時検査・隔離コストなどで旅行費が高くつく恐れも

欧州諸国は新型コロナウイルス感染拡大防止で講じてきた出入国規制を徐々に撤廃し、夏にギリシャやスペイン、イタリアを観光旅行する計画をようやく立てる機会が提供されつつある。

  ここ1週間に英国は海外レジャー旅行を解禁し、行き先のリスクを交通信号と同じように色分けし、それに応じてコストや煩雑さも異なる方式を導入した。主要国のうち現時点で「青」信号であると同時に英国人を歓迎してもいるのはポルトガルが唯一だ。

  欧州連合(EU)もワクチン接種済みか感染から回復した人、検査で陰性だった人を対象に域内の自由な旅行を促進する計画を進めており、向こう1、2週間以内に実施される可能性がある。全てのEU諸国は7月1日からアプリを使うか印刷された証明書の受け入れが義務付けられる。

  米国など非EU諸国からの渡航者は、EU医薬品当局や世界保健機関(WHO)が承認したワクチンの規定回数接種から14日以上経過した場合は近く入国が認められる。ギリシャやキプロス、イタリアなど一部の国は既に、ワクチン接種済みか検査陰性などの渡航者に対し欧州以外からも含めて門戸を開いている。

Looking Up

European airline capacity jumped with reopening in U.K.

Source: OAG

Change in regional seat capacity vs. same week in 2019

  6月にイングランドで開催される主要7カ国首脳会議(G7サミット)を前にさらなる進展が見込まれており、サミットが大西洋を横断する旅行の触媒となる可能性がある。

  こうした動きは国際観光の段階的再開につながるが、今のところ多くの法域でガイドラインはまとまりを欠き重複し、目まぐるしい変更を加えている。例えばドイツは22日、インドで最初に確認された伝染性の非常に高い変異株への懸念を理由に英国からの渡航者に新たな規制を講じた。

  英国とEUの居住者は、欧州を旅行したいワクチン接種済みの米国人と共に、ニュースや各国政府ウェブサイトに細心の注意を払うとともに、航空会社や国際航空運送協会(IATA)などの業界団体からの最新情報を確認する必要がある。

  法域をまたぐと問題は複雑になる。EUは統一された再開を計画しているが、観光依存度の高い国などは先行している。また、目的地の入国時のルールとは別に出国および帰国時のルールもある。

  英国の例を見ると、シンガポールとオーストラリア、ニュージーランドは「青」指定だが、ほとんどの英国人はこれらの地域に入国が認められていないため、渡航しないだろう。同様にスペインやイタリアは検査陰性だけで英国人の入国を認めるが、「黄色」に指定された両国からの帰国時には複数回の検査と10日間の隔離が必要になり、多くの世帯にとって休暇が非現実的か高くつき過ぎることになる。

U.K. Reopens Travel to 12 Locations After Covid Ban

ロンドンのヒースロー空港でチェックインする乗客(5月17日)

Photographer: Jason Alden/Bloomberg

原題:
Summer Travel Will Require Picking Through Maze of Border Rules(抜粋)

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