コンテンツにスキップする

バイトダンス創業者の張一鳴CEOが退任へ-長期戦略に軸足

更新日時
  • 後任は梁汝波氏-張氏と同じ大学で学び、バイトダンス創業に関わる
  • バイトダンスは米国または香港IPO探る-電子商取引に進出も
張一鳴CEO

張一鳴CEO

Photographer: Gilles Sabrie/Bloomberg

動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」を運営する北京字節跳動科技(バイトダンス)の創業者、張一鳴最高経営責任者(CEO)が退任する。新規株式公開(IPO)が有力視されるバイトダンスの次期CEOには張氏と同じ大学で共に学び、同社の創業にも関わった梁汝波氏が就く。

  張CEOは20日にオンラインで公表した社内メモで、人事部門の責任者だった梁氏にCEO職を譲ると発表。事情に詳しい関係者によると、張氏は会長にはとどまるものの、時間的負担が大きくなったとして日常業務の大半からは離れる意向だという。同氏は長期戦略に注力する見通しだ。

Bytedance Ltd. Founder And CEO Zhang Yiming Portraits

バイトダンス創業者の張一鳴氏

  中国当局は馬雲(ジャック・マー)氏のアリババグループやテンセント・ホールディングス(騰訊)など国内インターネット企業や創業者らの影響力を抑える取り組みを強化している。

習氏、中国プラットフォーム企業への監督強化警告-締め付け拡大か

  未上場スタートアップで世界最大の評価額を誇るバイトダンスは米国、あるいは香港が有力とされるIPOの準備を進めており、そのかじ取りを梁氏が担う。同社は電子商取引分野への進出も視野に入れ、アリババなどと渡り合う可能性がある。

バイトダンス、アリババ追撃で電子商取引に照準-IPO期待膨らむ

  張氏は社内メモで、「新たな戦略機会や組織の管理、社会的責任という点で設けていた自らの目標を望んでいた通りには達成できなかったと感じている」と説明。「このことについて数カ月考えた結果、CEO職と関連する日常的責任の全てを譲れば、私はより長期的な取り組みに一段と大きなインパクトを残せるとの結論に至った」と述べた。

  北京を拠点とするブティック型投資銀行、香頌資本の沈萌ディレクターは「中国のテクノロジー企業を取り巻く規制環境は常に変化しており、これに対応するには相当なエネルギーと努力が求められる」と指摘。「バイトダンスほどの規模を持つ企業で一人二役を演じるのはあまりにもストレスが大きい」と語った。

  張氏は2016年のスピーチで、天津市の南開大学で梁氏とマイクロエレクトロニクス(微細電子工学)を学び、コンピューターを共有してコーディング作業をしていたことを明かしていた。両氏は09年に不動産向けの検索サービス「99fang.com」を共同で立ち上げ、その3年後にバイトダンスを創業した。

関連記事

バイトダンスの企業価値を27.5兆円超と評価、未公開株取引で-関係者

38歳のTikTok創業者、世界的富豪の仲間入りか-難局乗り越えて

原題:ByteDance Founder Steps Down as CEO Ahead of Mega IPO (2)(抜粋)

(詳細を追加し更新します)
    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE