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米国債、米株のヘッジとしての役割低下-インフレ懸念が共通項に

  • 債券と株式の相関がプラス0.5-過去20年の平均はマイナス0.3
  • インフレが債券と株式双方のボラティリティー要因

債券はかつてのような安全な逃避先ではない。

  リスク回避が株式から商品、仮想通貨にまで広がった19日、米国債はほとんど動かなかった。実際、S&P500種株価指数と10年物米国債先物の60日間の相関は同日、プラス0.5に上昇した。過去20年の平均はマイナス0.3で、これは株式相場が下落すれば債券はしばしば値上がりしていたことを意味する。

  

60-day correlation between S&P 500 and 10-year Treasury futures turns positive

  インフレが株式と債券双方の投資家に共通の懸念材料となった現在、金融市場の衝撃を和らげるという債券の役割が失われたことが分かる。この状況が続けば、ポートフォリオで各資産が持つリスクを均等にするというリスクパリティーや、株式60%債券40%の配分にするといった戦略のボラティリティーが高まり、投資が従来から一変するだろう。

  ノムラ・セキュリティーズ・インターナショナルのクロスアセットストラテジスト、チャーリー・マケリゴット氏は「債券のロングがヘッジとして機能したのはゴルディロックス時代のことだ」とコメント。今では新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)への対応策が影響し、「従来の力学はもはや通用しない。インフレは(債券と株式両方の)ボラティリティー要因だ」と話した。

原題:
Bonds Have Never Been So Useless as a Hedge to Stocks Since 1999(抜粋)

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