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Photographer: Michael Nagle/Bloomberg
cojp

SPAC専門家も「見たことない」取引、ソフトバンクG出資会社が目指す

  • ロイバント、SPACと合併後に別のSPAC絡む企業の買収を計画
  • 買収対象は元傘下企業イムノバント、プレミアム支払う用意

特別買収目的会社(SPAC)との合併で上場を予定する企業が、別のSPAC経由で新規株式公開(IPO)を果たしたかつての傘下企業を買収する。このような1周回るような取引をバイオ医薬品企業ロイバント・サイエンシズが目指している。

  ソフトバンクグループなどが出資するロイバントはSPAC「モンテス・アルキメデス・アクイジション」と合併後、傘下で約2年前に別のSPAC「ヘルス・サイエンシズ・アクイジションズ」に売却したイムノバントを買収したい意向だ。さらに、自己免疫疾患の治療法を試験中のイムノバントについて他者が知り得ない情報を持ち合わせているとして、ロイバントはプレミアムを支払う用意があるとしており、最大70%相当の上乗せになるとの試算もある。

ソフトバンク出資のバイオ企業ロイバントが資金調達-評価8000億円に

  SPACと合併後に別のSPACが絡んだ企業を買収するディールは、この業界の動向をカバーしてきた人も記憶にないほど珍しいケースだ。SPACアナリティクス(本社トロント)の創業者で2007年から業界リポートを提供しているニール・ダニックス氏は「SPACを分析して何年にもなるが、こんな取引は見たことがない」と話した。    

Immunovant shares are down more than 65% from recent peaks

  ロイバントは3月の届け出で、イムノバントを再び傘下に収める意向を示し、株価に上乗せした価格を支払うと明記した。この上乗せ分について、ロバート・W・ベアードは11億ドル(約1200億円)相当に上る可能性を指摘する。イムノバント株は15ドル前後で、時価総額は約15億ドル。

  ペンシルベニア大学ウォートン校のニコライ・ルサノフ教授は「SPACとの合併で相当の資金を調達し、比較的低コストで手に入れたその資金を活用して別の企業を妙味があると感じる評価額で買収できるなら、それは合理的なアプローチに思える」とコメントした。

原題:
A SPAC Will Buy Back Its Own SPAC and Pay a Staggering Premium(抜粋)

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