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「世紀の空売り」投資家、テスラ下落に賭け-80万100株対象プット

更新日時
  • サイオンがテスラ株に対するプットを3月末に保有-フォーム13F
  • テスラの17日の終値は576.83ドルと1月の最高値を35%下回る水準

ヘッジファンド投資家で世界的な金融危機を見越した取引で成功したマイケル・バーリ氏は、イーロン・マスク氏率いる米電気自動車(EV)メーカー、テスラの株価が下げる方向にかなり賭けていた。

  バーリ氏が創業し、最高経営責任者(CEO)を務めるファンド運営会社サイオン・アセット・マネジメントが米証券取引委員会(SEC)に17日提出した株式保有報告書「フォーム13F」によれば、同社はテスラ株80万100株に対するプットオプション(売る権利)を3月末時点で保有していた。

  世界的な金融危機での住宅ローン証券下落に賭けた投資で注目されたバーリ氏は、マイケル・ルイス氏のベストセラー「世紀の空売り」(原題:ザ・ビッグ・ショート)でも取り上げられた。

  テスラ株は1年間続いた値上がり局面で約700%急騰し、今年1月26日に終値ベースの最高値883.09ドルを記録した。しかしその後は反落し、今月17日の終値は576.83ドルと高値を35%下回る水準にある。

  バーリ氏は昨年12月初めに投稿され、その後削除されたツイートで、サイオンがテスラ株をショートにしていると明らかにしており、下落への賭けは今回が初めてではない。新型コロナウイルス感染症のパンデミック(世界的大流行)発生後の安値から急激に反発する過程で、テスラ株が「ばかげた」水準にあるとバーリ氏は指摘し、株式発行による資本調達をマスク氏に勧めていた。

  サイオンがテスラ株の下げを見越した投資を行った時期や、イン・ザ・マネー(オプション行使で利益が得られる状態)となる株価水準、サイオンの支払額を知ることは不可能だが、フォーム13Fによると、ポジションは5億3400万ドル(約583億円)相当という。

  インタラクティブ・ブローカーズのチーフストラテジスト、スティーブ・ソスニック氏は「テスラの株価は第1四半期末から約14%下落している。断定はできないが、全体として、これらのプットは利益が出ているのではないか」と分析した。

    

原題:Burry of ‘Big Short’ Fame Places Large Bet Against Musk, Tesla(抜粋)

(報告書に記載されたポジション規模などを追加して更新します)
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