コンテンツにスキップする

7&iのスピードウェイ買収、「違法」とFTC委員長代行ら指摘

更新日時
  • この買収に関する調査を続ける-スローター委員長代行ら
  • セブンーイレブン、FTCが近い将来にこの合意を承認すると期待

米マラソン・ペトロリアムは14日、セブン&アイ・ホールディングスへのコンビニエンスストア併設型ガソリンスタンド部門「スピードウェイ」売却が完了したと発表した。マラソンは昨年、スピードウェイをセブン&アイHD傘下の米セブン-イレブンに210億ドル(約2兆3000億円)で売却することで同社と合意していた。マラソンはまた、最大100億ドル相当の自社株買いを実施する方針も示した。

  一方、米連邦取引委員会(FTC)のスローター委員長代行は、米セブン-イレブンがスピードウェイを買収したことは反トラスト法(独占禁止法)に違反すると指摘した。

  スローター委員長代行ならびにロヒト・チョプラ委員は、取引完了は発表されたものの、この買収に関する調査を続けると説明。声明で両氏は「われわれにはこの取引が違法だと考える根拠がある」とし、「こうした状況下で完了を決定したことは極めて異例であり、われわれは深く憂慮している」と表明した。スローター、チョプラ両氏は民主党系。

  セブンーイレブンは発表資料で、スピードウェイ買収が競争を脅かすとのFTCの懸念を解消するため、FTCのスタッフと協議し4月に話がまとまったと指摘。合意では、FTCスタッフが精査し承認した買い手に293店舗を売却することが求められたと説明した。

  その上で「FTCが近い将来にこの合意を承認すると期待している」と記した。

  ただFTC委員の間ではスタッフが協議でまとめた合意内容について意見が割れているようだ。共和党系のノア・フィリップス委員とクリスティン・ウィルソン委員は別の声明で、「スローター委員長代行とチョプラ委員は問題を解決し売却を命じる(ないし取引阻止のため提訴する)のではなく、強い表現を用いた声明を出すことを選んだ」と指摘。「彼らの声明は取引の当事者らを拘束せず、消費者は全く保護されないことになる」と論じた。

  FTCの委員は通常5人だが現在は4人で、共和党系と民主党系それぞれ2人ずつとなっている。

  FTCの報道官は、スタッフとセブン-イレブンとの間でまとまった解決策に委員らが合意できなかった理由についてコメントを控えた。

  14日の米株式市場で、マラソンの株価は2.2%高の60.08ドルで終了。一時4.8%安となる場面もあった。マラソンは同日夜、部門売却で利益を確保し、自社株買い計画に「コミットし続ける」とするコメントを出した。

関連記事:

原題:Marathon Plans $10 Billion Buyback After Speedway Sale (1)7-Eleven Deal for Speedway Chain Called Illegal by FTC Chair (2)7-Eleven Deal for Speedway Chain Called Illegal by FTC Chair (3)(抜粋)

(最終段落にマラソン株終値などを追加して更新します)
    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE