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クレジット市場にもインフレ懸念、最大ETFの空売り比率が過去最高

  • 投資適格社債ETF「LQD」の空売り比率は21.5%
  • LQD、今年これまでに113億ドルが流出-年初来で6%下落

社債市場にもインフレ懸念が浸透してきた。最大規模の社債上場投資信託(ETF)の空売り比率が示している。

  410億ドル(約4兆5000億円)規模の「iシェアーズiBoxx米ドル建て投資適格社債ETF」(ティッカー:LQD)は空売り比率が発行済み口数の21.5%に達した。IHSマークイットのデータによると、これは過去最高。

  物価圧力が米長期金利を上昇させる中で社債市場にも弱気センチメントが広がっていたが、懸念は12日、4月の米消費者物価指数(CPI)の予想以上の伸びを受けて一段と高まった。投資家は既にLQDから資金を引き揚げつつあり、今年はこれまでに113億ドルが流出。2020年には150億ドル近くが流入していた。

  LQDや同種のファンドはデュレーション(平均回収期間)が比較的長いため、金利上昇に対して脆弱(ぜいじゃく)だ。米国債イールドカーブのスティープ化が見込まれる中では厳しいとアカデミー・セキュリティーズは指摘する。

  マクロ戦略責任者のピーター・チア氏は、「金利リスクへの懸念は債券、特にLQDにとって重しになるだろう。私に言わせれば、利回りリスクはスプレッドリスクよりも重大だ」と語った。

  LQDは今年これまでに6%下落。プリンシパル・グローバル・インベスターズのチーフストラテジスト、シーマ・シャー氏は、インフレ懸念がたとえ行き過ぎであったとしても、スプレッドがここまで縮小していて債券利回りの軌道は上昇であることを踏まえると、高利回り債や新興国債の方が有望だとの見方を示した。

LQD short interest rises to all-time high

原題:Bets Against the Biggest Credit ETF Are at Highest on Record (1)(抜粋)

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