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ソフトバンクG株が1年超ぶりの大幅安、自社株買い発表なく失望

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ソフトバンクグループ株がおよそ1年2カ月ぶりの日中下落率を記録した。前期(2021年3月期)の連結純利益は過去最高を更新したものの、追加の自社株取得の発表がなく、一部アナリストの間では失望感が広がったほか、直近の世界的な株安傾向に対する懸念も強い。

  ソフトバンクG株は13日の取引で一時前日比8.7%安の8380円と大幅に3日続落。2月1日以来の安値水準となり、日中下落率の大きさは2020年3月30日(11%)以来の大きさに達した。3日間で時価総額は6兆円強減った。

  ジェフリーズ証券シニアアナリストのアツール・ゴヤール氏はリポートで、「追加の自社株買いが来ると信じていた。なかったことにとても驚いている」とし、「現在の自社株取得プログラムが完了した今、新たな発表がなかったのは失望的だ」と述べた。

  ユナイテッド・ファースト・パートナーズのアジア調査責任者を務めるジャスティン・タン氏は、「ビジョン・ファンドのピークを見てしまったのかもしれず、市場はその先を見ている」と指摘。きょうの株価下落は「自社株買いが終了したことも一部にはあるが、米国のハイテク市場での衝撃が特に顕著」との見方を示した。

ソフトバンクグループ株の過去6カ月の推移

  孫正義社長は12日の決算会見で、追加の自社株買いの可能性について適切な時に判断し、発表することはあるかもしれないとしたが、「今現在何かを決定しているということはない」と述べた。

  総額2兆5000億円に及んだ自社株買いの取得は終了し、追加で取得枠の設定があるかどうかが今後の焦点の一つとなっていた。ソフトバンクGでは4月に発表した発行済み株式総数の16.31%相当分に続き、1.97%分の自社株を消却すると12日に発表した。

  前期純利益は4兆9880億円と4年ぶりに最高益を更新し、日本企業ではトヨタ自動車が18年3月期に記録した2兆4940億円を抜き、過去最大となった。グーグルの親会社である米アルファベットも上回った。

  孫社長は、好業績は「たまたまが重なった」との認識を示した上で、現在の株価が期末の1株当たり時価純資産(NAV)である1万5015円を大きく下回る状況について「安過ぎる」「過小評価されている」と述べた。

ソフトバンクG孫社長、株価「安過ぎる」-純利益はグーグル超え

BBG

会見するソフトバンクGの孫社長

Source: SoftBank

(株価情報を更新、市場関係者の見解を追記します)
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