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米株急落でヘッジ急ぐ動き、オプション市場でプット取引急増

  • CBOEプット・コール・コンポジット・レシオ、11月以来の高水準
  • 買いに消極的な姿勢広がるも、逆張り指標と見ることもできる

今週に入ってからの米国株の売りで、投資家は弱気のポジション拡大を急いでいる。S&P500種株価指数の時価総額はこの間、1兆ドル(約110兆円)余り吹き飛んだ。

  個別銘柄からS&P500種やVIXを含む指数までさまざまな投資対象に関連するオプションの売買高を追跡するCBOEプット・コール・コンポジット・レシオは今週0.99と、昨年11月以来の高水準に達した。S&P500種連動型ETFで最大の「SPDR・S&P500ETFトラスト」やハイテク株に集中投資するETF「インベスコQQQトラスト・シリーズ1」の空売りも急増している

Cboe put-to-call composite ratio makes year-to-date high

  米景気回復が物価上昇で悪影響を受けるとの懸念を背景にS&P500種は12日に3日続落。こうした中で、相場下落を見込んだ取引が相次いだ。市場では、物価上昇圧力が持続して米金融引き締めが従来の予想より早まると懸念する声が増えている。S&P500種の7日以降の下げ率は約3.5%に達しており、ナスダック100指数も4月の高値から6%余り下げた。

  チャールズ・シュワブのトレーディング・デリバティブ担当バイスプレジデント、ランディ・フレデリック氏は「現状では私は買いを控えるだろう」とし、株式相場下落は「まだ全て現れた状態ではなく、株価はさらに下げると見受けられる。モメンタムは既に下振れだ」と語った。

  一方、プット・コール・レシオの急上昇は逆張り指標と見ることもできそうだ。プット(売る権利)の取引増に加え、活動が鈍っている個人投資家がコール(買う権利)の購入を減らしている影響を受けている公算が大きいと、サスケハナ・インターナショナル・グループのデリバティブ戦略共同責任者クリス・マーフィー氏は指摘している。

原題:
Hedging Gets Frantic as Puts Soar Amid Stock Market Hammering(抜粋)

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