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クラリダFRB副議長、インフレ率上昇は一過性の要因が大きい

更新日時
  • インフレ数値は年末に向けて落ち着く可能性が高い-クラリダ副議長
  • 当局は必要に応じてインフレ抑制のため行動する用意がある

米連邦準備制度理事会(FRB)のクラリダ副議長は、4月の米消費者物価指数(CPI)急伸には驚いたと認めつつ、インフレ率の上昇は主に一過性の要因によるものだと論じた。

  クラリダ副議長は12日、全米企業エコノミスト協会(NABE)で講演。「前年比ベースのインフレ数値はこのところ上昇しており、これはしばらく続いた後、年末に向けて落ち着く可能性が高い」と述べた。その上で「インフレ率は2022年と23年に、われわれがより長期的に目指す2%に戻るか、おそらくそれを幾分か上回ると考えられる」と続けた。

インフレについて話すクラリダFRB副議長

Source: Bloomberg)

  4月の米総合CPIは前月比で2009年以来の大きな伸びとなり、前年同月比では4.2%上昇となった。

米消費者物価指数、4月は前月比0.8%上昇-予想上回る伸び

  4月のCPIについてクラリダ副議長は「一つのデータ」だとし、インフレ率の押し上げ要因として、経済が封鎖状態に近かった昨年との比較で生じるベース効果と、一部でみられるサプライチェーンの目詰まりを指摘した。

  クラリダ氏は「経済には繰り延べ需要がある」とし、「供給が需要の水準に追いつくまでに幾分か時間がかかるかもしれない」と話した。

  その上で、インフレ率ないしインフレ期待が望ましくない水準に上昇した場合は、金融当局には行動する用意があると改めて表明した。

  クラリダ副議長は「インフレ期待に持続した上向きの動きが生じるリスクがあるとの兆候が見られた場合は、それを抑えるために当局が持つ手段をちゅうちょせず活用するだろう」と語った。

  ただ、現在講じている大規模な緩和策を縮小させるのはまだしばらく先になるということも示唆した。クラリダ氏は「経済はわれわれの目標からは依然程遠く、一段と顕著な進展の達成にはしばらく時間がかかりそうだ」と述べた。

  一方で見通しについては楽観的で、経済は今年「勢いを増す」と予想した。

  先週発表された4月の雇用統計で雇用者数の伸びが予想を下回ったことについては、驚いていると話した。「労働市場の短期的な見通しは、経済活動の見通しよりも不透明感が強いように見受けられる」とし、パンデミック後に仕事を探す人の希望と求人内容が合致するまでにはしばらく時間がかかる可能性があると付け加えた。

原題:Fed’s Clarida Plays Down Significance of Rising Inflation (2)(抜粋)

(クラリダ氏の発言を追加し、更新します)
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