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Photographer: Bing Guan/Bloomberg
cojp

米消費者物価指数、前月比で2009年以来の大幅な伸び-予想上回る

更新日時
  • 総合CPIは前月比0.8%上昇-コア指数は0.9%上昇
  • ホテル宿泊費、中古車、航空運賃は過去最大の伸びを記録

4月の米消費者物価指数(CPI)は前月比で2009年以来の大きな伸びとなり、市場予想も上回った。インフレ圧力の持続性を巡って既に活発になっている議論がさらに激しくなりそうだ。

キーポイント
  • 総合CPIは前月比0.8%上昇-ほぼ全ての主要項目で指数が上昇
    • 需要増加で企業がコスト上昇分を転嫁しやすくなっていることを示唆
      • ブルームバーグ調査のエコノミスト予想中央値は0.2%上昇
      • 3月は0.6%上昇
    • 4月は前年同月比では4.2%上昇-2008年以来の大幅な伸び率
      • 市場予想は3.6%上昇
      • 3月は2.6%上昇
  • 変動の大きい食品とエネルギーを除くコアCPIは前月比0.9%上昇-1982年以来の大きな伸び
    • 市場予想は0.3%上昇
    • 3月は0.3%上昇
    • 4月は前年同月比では3%上昇-予想2.3%上昇

  自動車、輸送サービス、ホテル宿泊で特に大きく上昇。新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)で深刻な打撃を被った分野で活動再開が一段と広がり、市民もワクチン接種により旅行など社会的活動を再開させたことが背景にある。

Heating Up

U.S. core and headline inflation both jumped more than forecast in April

Source: Bureau of Labor Statistics

  前年同月比で4.2%上昇と急伸したのは、パンデミックの影響で昨年4月の統計が大きく落ち込み、比較にゆがみが生じたことが背景にある。ベース効果と呼ばれるこの現象は5月のCPI統計にも影響を及ぼす見通しで、現在のインフレ議論を複雑にする可能性が高い。コアCPIの前年同月比3%上昇は、1996年以来の大幅な伸び率。コア指数もベース効果が影響した。

米消費者物価、4月はコアが過去最大マイナス-旅行や衣料品急減 (2)

  今回のCPI統計は、経済の一部で物価上昇圧力が強まりつつあることを示唆している。賃金が上向いている兆候が見られるほか、サプライチェーンの問題で納入に時間がかり原材料費も上昇している。

  生産者側にとって厳しい状況だが、一方で消費者の需要が増加していることから企業は新たに発生したコストを消費者に一部転嫁できるとの自信を強めている。生産面でのボトルネックが長期間続いた場合、消費者物価の上昇が加速するリスクも生じかねない。

  4月は中古車が前月比10%上昇し、CPI全体の上昇の3分の1余りを占めた。新車価格も上がった。

  住居費は2年ぶりの大幅な伸び。家賃とホテル宿泊費の両方が上昇した。ホテル宿泊費は過去最大の上昇。また経済活動の広範な再開を受けて航空運賃も過去最大の伸びとなった。

  輸送サービスは1975年以来の大幅な伸び。同項目にはレンタカーや自動車保険、公共交通機関が含まれる。

Record Rise

Travel and leisure categories post record increases amid reopening

Source: Bureau of Labor Statistics

*Note: Represents percent change between March and April 2021

  統計の詳細は表をご覧ください。

原題:U.S. Consumer Prices Jump Most Since 2009, Outpacing Estimates(抜粋)

(統計の詳細を追加して更新します)
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