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バイデン氏のインフラ・社会保障計画、インフレ懸念理由に共和が攻撃

  • 物品の値上がりや低調だった雇用統計を批判の好材料と共和は捉える
  • 大統領側近からはインフレ加速があったとしても一時的なものと反論

バイデン米大統領が実現を目指す大型のインフラ計画と社会保障拡充計画にとって、このところのインフレ懸念の高まりは政治的な脅威となりつつある。4月の雇用統計が失望すべき内容だっただけに、ホワイトハウス当局者には心配の種が増えた形だ。

  さまざまな物品の値上がりや予想よりも鈍い雇用回復、ハッカー攻撃を受けたコロニアル・パイプラインの操業停止に伴う燃料不足の拡大などを批判の好材料と捉える野党共和党からは、カーター政権当時のスタグフレーションと、現政権が置かれた状況との類似性を主張する声も上がっている。

President Biden Delivers Remarks On Economy

バイデン大統領

Photographer: Chris Kleponis/CNP/Bloomberg

  共和党のスーン上院議員は「米経済はカネ余り状態で、需要は高水準にあって供給を上回り、物価を押し上げ始めている。もう少し慎重かつ抑制気味になる必要がある」と語った。

  こうした共和党からの批判も背景に、12日発表の4月の消費者物価指数(CPI)に注目が集まっている。前年同月比2.6%上昇となった3月に続き、最新の統計でも高い伸びとなれば、総額4兆ドル(約435兆ドル)規模の両計画について、民主党内にも不安が生じる可能性がある。

  大統領の側近はこれに対し、共和党が指摘する米経済を巡る懸念は誇張だと反論。新型コロナウイルス禍からの景気回復に伴い、今年のインフレ率が急上昇したとしても一時的なものにとどまると指摘する。雇用の伸びも今後数カ月に加速し、賃金も上昇する公算が大きい。

  このほか大統領の盟友は、インフラと社会保障拡充の計画は複数年にまたがるものであり、経済に一気に資金拠出が行われるわけではないと話す。また大統領は、両計画の財源には増税による税収が充てられる点を強調している。

  こうした中で無党派のエコノミストの大部分は、インフレ加速があっても一時的なものと予想している。ゴールドマン・サックス・グループのチーフエコノミスト、ヤン・ハッチウス氏は11日のブルームバーグテレビジョンのインタビューで、「最終的には一過性の傾向が強くなるだろう」と語った。

米国のインフレ上昇は一時的な現象に、ピークもうすぐ-ゴールドマン

原題:Biden’s GOP Foes Pounce on Inflation Fear to Fight Spending Plan(抜粋)

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