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アマゾンが185億ドルの大型起債、8本立て-低借り入れコスト活用

更新日時
  • 年限最長の40年債は米国債に対する上乗せ利回りが95bp-関係者
  • 高格付け債の利回りスプレッド、3年ぶり低水準

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アマゾン・ドット・コムは10日、債務の借り換えと自社株買いの資金を調達するため、185億ドル(約2兆円)の起債を実施した。数百億ドルの手元現金を持つ企業でも、低い借り入れコストの魅力には抵抗しがたいことを浮き彫りにした。

  今回の起債は8本立て。事情に詳しい複数の関係者によると、年限が最も長い40年債は米国債に対する上乗せ利回りが95ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)と、当初のプライストークで示されていた約115bpを下回った。詳細は非公開だとして、同関係者は匿名で話した。

  企業は借り入れが不要でも、高格付け債の利回り上乗せ幅(スプレッド)が3年ぶりの低水準にある状況を活用して低コストで資金調達を実施している。新型コロナウイルス禍から経済が回復する中、米国の投資適格級企業は手元資金を買収や増配に支出したり、さらに借り入れたりする姿勢を強めている。

  185億ドルの起債は、アマゾンとしては過去最大の社債発行。今年の起債としては3月にベライゾン・コミュニケーションズが実施した250億ドルに次いで2番目の規模。アマゾンは10日午前の段階では150億ドルの起債を目標としていると伝えられていた。

  アマゾンは1-3月(第1四半期)の業績が大幅増収となり、4-6月(第2四半期)売上高についてもアナリスト予想を上回る見通しを示していた。3月末時点の現金と現金同等物、市場性のある有価証券は計730億ドルと過去最高に近い水準だった。

  同社の広報担当は取材要請に応じなかった。

  アマゾンが前回起債したのは昨年6月で、発行規模は100億ドルだった。2017年には自然食品スーパーマーケットチェーン、ホールフーズ・マーケットの買収に充てるため、160億ドル規模の社債を発行した。

  今回の起債で調達した資金は一般の事業目的に充てると、関係者は説明。この中には買収や運転資金も含まれる可能性があるという。

  米格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスはこの日、アマゾンの無担保優先債務格付けを「A1」と、従来の「A2」から1段階引き上げた。見通しは「安定的」。

原題:Amazon Borrows $18.5 Billion It Doesn’t Need in New Debt Sale (抜粋)

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