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アルケゴス破綻も追い風、運用成績プラス120%の中国ヘッジファンド

  • 中国フィンテック2社への強気の投資がリターン押し上げ
  • GSXなど「バブル銘柄バスケット」に対するショートが奏功

ヘンリー・リャン氏率いる中国重視のヘッジファンド、シーホーク・チャイナ・ダイナミック・ファンドは1-3月(第1四半期)にプラス120%のリターンを上げた。ビル・フアン氏のアルケゴス・キャピタル・マネジメントのポジション破綻も追い風となった。

  10代で株取引を開始したリャン氏(30)は電話インタビューで、1-3月リターンの半分余りが消費者金融プラットフォームを手掛ける中国フィンテック2社への強気の投資によるものだと説明。アルケゴス絡みで売られたオンライン学習事業のGSXテクエデュ(跟誰学)など、割高となったニューエコノミー企業の「バブル銘柄バスケット」に対する弱気ポジションも寄与したという。

  アルケゴスはGSXなどに大きく投資していたため、ポジションが破綻するとプライムブローカーはこれら関連銘柄の大規模売却を実施。GSXの米国預託証券(ADR)は今年の高値から80%余り下げた。

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Seahawk profited from fintech longs and bubble basket shorts

  同ファンドの資産は2倍余りに膨らみ7億ドル(約760億円)近くとなった。リャン氏は資産の増加ペースを抑えてパフォーマンスを維持するため、今年に入り1億2000万ドルを投資家に還元。あらゆる戦略のヘッジファンドを対象とするブルームバーグ・オール・ヘッジファンド指数は1-3月期に4.6%上昇した。

  シーホークはオンライン融資を手掛ける信也科技の株式を2019年7-9月(第3四半期)に、360数科の株式を20年1-3月期にそれぞれ購入開始。株価が低迷していた昨年を通じて買い増した。

  両社の株価はいずれも年初来で少なくとも2倍に上昇。ブルームバーグがまとめたデータによると、シーホークは現在、信也科技の大株主で、2月末時点で13.5%株を保有していた。

  リャン氏によれば、シーホークは2月にGSXのほか、電気自動車メーカーの米テスラや蔚来汽車(NIO)、フィンテック企業ワンコネクト・ファイナンシャル・テクノロジー、玩具メーカーの泡泡瑪特国際集団(ポップ・マート・インターナショナル・グループ)、短編動画アプリを運営する快手科技など「バブル銘柄バスケット」に対するショート(売り持ち)ポジションを拡大した。

  同氏は1-3月期のニュースレターで、「ニューエコノミー企業のバブルは前例のない水準に達しており、最も大胆な10年間の予想を持ってしても、バリュエーション(株価評価)を正当化できるインターネット・消費者銘柄はほとんどない」と指摘した。

原題:
Archegos Collapse Helps China Hedge Fund to 120% Gain This Year(抜粋)

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