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欧州委員長、EUと同量のコロナワクチン輸出を米国に求める

  • EUは約2億回分輸出、それに匹敵する取り組みを米国に要請
  • フォンデアライエン欧州委員長が記者会見で発言

欧州連合(EU)の行政執行機関である欧州委員会のフォンデアライエン委員長は7日、新型コロナウイルスワクチンの特許権の適用除外に関するバイデン米政権の提案について議論する用意があるとしながらも、米国が短期的にワクチン輸出を大幅に拡大する必要があると指摘した。

  EU域内のワクチン製造業者は、生産量の約半分に相当する合計約2億回分を輸出していると指摘した上で、それに匹敵する取り組みを米国に促した。

  フォンデアライエン委員長はポルトガルのポルトで開かれたEU首脳会議の記者会見で、ワクチンを「知的財産権保護の適用除外とする議論に参加する全当事者に対し、われわれがしたように、自らの地で生産した分から大きな割合を輸出に回すことに前向きになるよう呼び掛けたい」と述べた。

  米国はこれまで、自国で生産されたワクチンのほぼ全てを国内向け供給に回している。米国でまだ使用許可が下りていない英アストラゼネカ製ワクチンは、メキシコとカナダに420万回分を輸出済みで、6月末までに追加で6000万回分を出荷予定だとしている。米ファイザーは米国内で生産されたワクチンの一部の輸出を開始したが、出荷量や輸出先の国については明らかにしていない。

  バイデン政権の新型コロナウイルス対策調整官を務めるジェフ・ザイエンツ氏は7日、特許権の適用除外は「正しいことだ」とした上で、それだけでは世界に十分な量のワクチンを供給できないと指摘。民間セクターなどと協力してワクチンの製造・流通の能力を全世界で拡大するとともに、ワクチン生産に必要な原料や機器も増産する必要があると説明した。

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原題:Von Der Leyen Calls on U.S. to Match EU Vaccine Exports (1)(抜粋)

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