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米4月雇用者数26.6万人増、予想大きく下回る-失業率6.1%に悪化

更新日時

4月の米雇用者数は伸びが市場予想を大きく下回った。労働者の確保が困難で雇用市場の勢いが抑制されつつあることを示唆した形で、景気回復への課題が浮かび上がった。

キーポイント
  • 非農業部門雇用者数(事業所調査、季節調整済み)は前月比26万6000人増
    • ブルームバーグ調査のエコノミスト予想中央値は100万人増
    • 市場予想を下回る方向での予想との乖離(かいり)幅として記録的な大きさ
    • 前月は77万人増(速報値91万6000人増)に下方修正
  • 家計調査に基づく失業率は6.1%に上昇-前月6.0%
    • 市場予想5.8%
  • 労働参加率は上昇
U.S. economy added only 266,000 jobs in April, well-below forecast

  今回の数字が期待外れとなり、全体の雇用者数は新型コロナウイルス流行前の水準を800万人余り下回ったままの状況だ。また、人材獲得が困難だとする企業関係者らの最近の発言と整合する。

  ウェルズ・ファーゴのシニアエコノミスト、サラ・ハウス氏は「労働者を解雇するペースの方が、再雇用よりもはるかに速い」と指摘。「労働力に復帰している人もいるが、十分に速いペースではない」と述べた。

  ミネアポリス連銀のカシュカリ総裁はブルームバーグテレビジョンとのインタビューで、今回のデータは米金融当局が刺激措置を継続している理由を正当化すると指摘。「この日の雇用統計はわれわれの道のりが長いことを示す一例だ。尚早に勝利宣言してはならない」と述べた。

  娯楽・ホスピタリティーの分野では雇用の伸びが加速したが、人材派遣業や運輸、倉庫業の雇用は急減した。

  求人件数は過去最高に近づいているが、失業保険給付の上乗せ延長や経済対策による個人への新たな直接給付が仕事への復帰を妨げていると一部企業は示唆している。

米国の労働力不足、一過性かどうかエコノミストの見解定まらず

  4月の雇用者数は季節調整前ベースでは100万人超増加した。

  平均時給は前月比0.7%増の30.17ドル。労働省は4月の賃金のデータについて、コロナ禍からの回復に伴う労働力需要の増加で賃金に上昇圧力が加わった可能性を示唆していると説明した。

  週平均労働時間は増加し、2006年のデータ開始後の最高水準に並んだ。

  労働参加率は61.7%と、前月の61.5%から上昇。ワクチン接種が進み、多くの小売店やレストラン、娯楽施設の営業再開につながったことに後押しされたもようだ。

  統計の詳細は表をご覧ください。

原題:U.S. Job Growth Disappoints in Challenge to Economic Recovery(抜粋)

(統計の詳細やエコノミストの見方などを追加し、更新します)
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